アクセス権限を使い分けるUSBメモリ ウイルス対策ソフトのチェックも:仕事耕具
企業向けセキュリティUSBメモリ「SD-Shelter2.0」は、アクセス権限が異なる2つのドライバを使い分けることで、オフィス外のPCへデータの流出を防げる。接続したPCにインストールされているウイルス対策ソフトのチェック機能なども備えた。
イーディーコントライブは、企業向けの一括導入を想定したセキュリティUSBメモリ「SD-Shelter2.0」を2009年2月中旬に発売する。価格はオープンだが、USBメモリ5本とシステム管理者向けツールがセットになったスターターキットは、1Gバイトモデルが19万9000円から。対応OSはWindows Vista/XP/2000。
SD-Shelter2.0は、保存したデータをハードウェア自動暗号化するセキュリティUSBメモリ。暗号化形式にはAES256ビット形式を採用している。自動暗号化機能を備えたUSBメモリは、メモリ全体にロックをかけて、パスワードによる認証によってデータを復号する方式が一般的。SD-Shelterもパスワード認証で復号する方式だが、復号に用いるドライバを2種類用意している点がポイントだ。
オフィス内のPCなど、USBメモリに保存したデータを自由に扱いたいPCには、管理者ツールを使って作成したドライバが必要となる。このドライバをPCにインストールすると、SD-ShelterとPC間の双方向でデータ移動が可能となる。管理者ツールの設定を変えれば、パスワードに必要な最低桁数や有効期限をカスタマイズすることも可能だ。
一方、SD-shelter自体にもドライバを格納している。ただし、このドライバではメモリ内のデータをPCに移動できず、閲覧や編集作業はメモリ内でのみ可能となる。コピー&ペーストでデータを複製することも不可能だ。PCのデータをSD-Shelterに移動することは可能なため、自宅で作成したデータを保存して会社に持っていく、といった使い方はできる。
このように、データを自由に扱いたいPCと、情報漏えいを防ぎたいPCとで2種類のドライバを使い分けることで、外部へのデータ流出を防げるわけだ。
従来モデルから機能を強化したSD-Shelter2.0では、接続したPCにインストールされているウイルス対策ソフトをチェックできる機能も備えた。メモリ内に格納したソフトがWindows XP/Vistaのセキュリティセンターのデータを確認し、セキュリティ基準値を満たしていない場合のみ、USBメモリへの読み書きを不可能にするといった設定ができる。
社内のセキュリティポリシーなどに合わせてセキュリティレベルも変更可能で、USBメモリを社内で貸し出す際に貸し出し期限を設定して、期限を過ぎると読み書きを不可能にするような設定もできる。また、専用のソフトをインストールしたPCでしか使用できないような設定も可能だ。パスワードを忘れた際に、管理者を通じてメールや電話で問い合わせできるレスキュー機能も備えている。
サイズは77×18×9ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは16グラム。
製品名 | 内容 | 容量 | 価格 |
---|---|---|---|
SD-Shelter2.0 スターターキット | USBメモリ5本と管理者ツールのセット | 1Gバイト | 19万9000円 |
2Gバイト | 24万9000円 | ||
4Gバイト | 29万9000円 | ||
8Gバイト | 34万9000円 | ||
SD-Shelter2.0 追加用本体 | USBメモリ1本 | 1Gバイト | 1万9800円 |
2Gバイト | 2万9800円 | ||
4Gバイト | 3万9800円 | ||
8Gバイト | 4万9800円 |
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