トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 β」がAcid 3をクリア
Lunascapeは、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0 β」を公開した。Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」では、WebKit使用時に100点(満点)を記録した。
Lunascapeは12月22日、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0 β」を公開した。Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」では、WebKit使用時に100点(満点)を記録した。
Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。
Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。
今回のβ版では、Web標準への準拠度を測定するテスト「Acid3」で100点に到達(WebKit使用時)。Google ChromeやSafariなど、描画エンジンにWebKitを採用しているメジャーなWebブラウザの中で、いち早くAcid 3をクリアしたとしている。
ユーザーからの要望が多かった「多段タブ固定機能」も搭載した。多くのタブを開いてタブバーが複数列になったときに、アクティブなタブを切り替えてもタブの位置を固定できるようになるなど、従来より細かいカスタマイズが可能になった。
このほか、描画エンジンにGeckoを使用したときに、特定のサイトでCPU使用率が高くなる不具合や、WebKit使用時にSSLページの閲覧やログインができないことがあった不具合などを修正した。
関連記事
- “世界初”トリプルエンジン搭載 TraceMonkey採用の「Lunascape 5.0α」
Lunascapeは、「Trident」「Gecko」「WebKit」の3つのレンダリングエンジンを搭載したWebブラウザ「Lunascape 5.0α(Genesis)」を公開した。GeckoのJavaScriptエンジンには、Firefox 3.1に搭載予定の「TraceMonkey」を採用し、パフォーマンスが向上したという。 - トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 α3」 ツールバーのカスタマイズ性を向上
Lunascapeは、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0 α3」を公開した。ツールバーのカスタマイズ性を向上し、ボタン配置を変更したり、複数ボタンのジョイントが可能になった。 - トリプルエンジンのLunascapeがα2に WebKitを高速化、Geckoも軽量に
Lunascapeは、提供するWebブラウザの最新版「Lunascape 5.0α2」を公開した。HTML描画エンジンであるWebKitのJavaScript処理速度が約3倍になり、Geckoでも、Flashを利用した Webサイト閲覧時のCPU使用率を約50%低減したという。 - 「日本の存在感示す」――トリプルエンジン「Lunascape5」の最新α版は海外向け
Lunascapeは、トリプルエンジンブラウザ「Lunascape5.0」のα3バージョンとして、英語版「Lunascape5 Genesis α3 」をリリースした。「今までソフトウェアの世界ではあまり日本が存在感を示せていなかった」と近藤CEO。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.