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解説編 すればするほど効果あり――法人営業が成功する秘けつとは?大口兄弟の伝説(2/2 ページ)

訪問先でひたすらお客の言うことを聞き、宿題を持ち帰る。宿題といっても、その場で答えられることがほとんどなのだが、わざと持ち帰るのだ――これが法人営業が成功する“秘けつ”なのである。

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身の上話を聞いてあげるのも重要だが……

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オレはリベンジしたいんだ

 和人の腹は決まった。迷いがなくなった。

 「よし、分かった。お前らの思い通りにしろ。オレはお前らに賭けることにする」

 大口兄弟の身の上話を和人が聞くことで、和人の決心がさらに固まった回です。

 上司と部下の間のパーソン・ツー・パーソンなコミュニケーションは極めて重要です。特に、「こいつは使えないなあ」と感じている部下がいたら、積極的にその人の話を聞きましょう。誰の人生にも重みがあることが分かり、部下を見直し、良い方向に指導するきっかけができます。

 なお、本編では物語性を重視して、かなりプライバシーに踏み込んだ話をしたことになっていますが、現場では注意してください。根掘り葉掘りプライバシーをほじくり出そうとするなど論外です。

 筆者の上司にそういう人がいました。仕事もでき、お世話になった実感もあるのですが、プライベートで会いたいとはまったく思いません。特に、セクハラ、パワハラに取られそうな行為は、言うまでもありませんが、慎んでください。ハラスメント関係のことは勉強が必要だと思いますよ。

ものすごい不運が“ブランド”に

 不運は、実はチャンスです。「不運続き」の回では、絵に描いたような不運が続きます。物語としての“必然”でもあるのですが(笑)。

 ただ、経験論でしかありませんが、大きなチャンスが来る前には、必ず不運が続くものです。ここを耐え切ることで、大きなチャンスをものにできます。

 C市営業所では、不運を全員の力でなんとか乗り切りました。これは、助けたほうは将来の自信につながるし、助けられたほうも周囲が困っているときにどうしたらいいかを学んだことになります。

 私の友人に1億円の借金を抱えたのに復活した人がいます。彼にとっては、この人生ストーリーが最大のウリになっています。彼の話が聞きたい人で講演会は常に行列ができています。

 また、うつ病でビルから飛び降り自殺を図って、奇跡的に軽症ですんだ人もいます。この人はうつ病専門のカウンセラーとして今は大活躍しています。

 心の弱さから犯罪に手を染めて、懲役を終えてきた人もいます。現在は、青少年の犯罪防止の取り組みが世間から高く評価されており、本業も順調のようです。

 日本一、世界一という実績もブランドになりますが、ものすごい不運から立ち直った人というのもブランドになります。

 不運がやってきたら、天は自分に復活のストーリーを与えてくれようとしていると思うべきなのです。そこから立ち直れば一生の財産ができるわけですから。

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著者紹介 森川“突破口”滋之(もりかわ“とっぱこう”しげゆき)

 大学では日本中世史を専攻するが、これからはITの時代だと思い1987年大手システムインテグレーターに就職する。16年間で20以上のプロジェクトのリーダー及びマネージャーを歴任。営業企画部門を経て転職し、プロジェクトマネジメントツールのコンサル営業を経験。2005年にコンサルタントとして独立。2008年に株式会社ITブレークスルーを設立し、IT関係者を元気にするためのセミナーの自主開催など、IT人材の育成に取り組んでいる。

 2008年3月に技術評論社から『SEのための価値ある「仕事の設計」学』、7月には翔泳社から『ITの専門知識を素人に教える技』(共著)を上梓。冬には技術評論社から3冊目の書籍を発売する予定。


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