大きな変化を伴う成長には「不快」がつきまとう:3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(2/2 ページ)
成長することとは、慣れ親しんだ場所から、新しい領域へと移り変わっていくことにほかなりません。その居心地のいい場所から、未知の世界に足を踏み入れることになるので、たいていある種の不快さ、気持ち悪さが生まれてくるものです。
私自身の不快を伴う成長体験
私は36歳で独立したのですが、最初の事業がつまずいてしまい、借金を背負い、人間関係も破綻して身動きできなくなってしまったときがありました。しばらくは、今までやってきたやり方で何とか復活してやろうと頑張りましたが、結局、ずぶずぶと沈み込むような状態のまま38才を迎えてしまいました。
このままだと底なし沼に沈みきってしまう、と思った私は一念発起し、
- 自分にとって今まで気持ちのよかった学びを一切捨てる
ことを決断しました。そして、
- とにかく、今まで避けてきた学びや方法に取り組む
ことにしたんです。
- 一気呵成に結果を出そうとする考えを改め、コツコツ型に考えを変える。
- 自己主張が強かったので、人の話を良く聞くためのコミュニケーションの勉強に取り組む。
- 人見知りが強かったが、交流会やセミナーなどで知らない人にも積極的に会うようにした。
このように、自分が不快だと思って避けて通って来たことに、取り組んでいったのです。最初の頃は、不快や気持ち悪さの連続でした。正直、何度も「やめちゃおうかな」と思ったものでした。
しかし、一度でもその不快さを通り抜けて、自分が一皮むけた実感を経験してみると、今度はその不快さを避けて通ることができなくなりました。
というよりも、むしろ、不快さを感じることが、自分の大きな成長につながることを体感してしまったので、むしろそういう不快さが生まれると、そこを越えたところに成長があると思って、燃えてくるようになったんですよね。
最近のことでいえば、2008年から「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」というメールマガジンを平日毎日発行することにしました。これは別に、誰かにやれといわれて始めたわけでもなければ、何かやらねばならない理由があったわけでもありません。もちろん、毎日じゃなくても、週1回くらいでも、誰にも文句を言われる筋合いはないのです。
もちろん、こんなこと続けていくの大変に決まっています。やらずにすむなら、やらない方が楽に決まっている。不快どころの騒ぎではありません。
だけど、あえて日刊でやる。不快だけどやる。
なぜならこれをやることで、自分が絶対に一皮以上むけて成長することを知っているから。だからこそ、少々大変でも続けることが出来るんですよね。
そして実際に不快を感じながらも1年続けてきた結果、自分でもびっくりするくらい情報発信力がついてきたのです。今では本当にやっていて良かったと心から思い、今年はさらに負荷をかけて自己を成長させるべく、休日も含めた完全日刊発行に移行したのです。
もしあなたが新しい学びによって、不快を感じ、そしてその不快さから逃げ出したくなったら、
- 1回だけでいいですから、その不快さを乗り越えて
下さい。
その1回の克服が、その後のあなたの大きな支えになり、次に新しい学びに取り組むときに、大いなる自信となってくれます。私もそうした経験が本当に役に立ったと思っています。まだその経験をされていないのでしたら、逃げずにそこを乗り越えて下さいね。
2009年3月14日 講師の方向け「高品質セミナー作成講座」公開セミナー
セミナーや研修の講師をされる方向けに、参加者に行動変容を起こし、成果を生み出すカリキュラムの構築手法を解説する1日セミナーを開催します。
著者紹介 水野浩志(みずの・ひろし)
マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。
- Webサイト:マイルストーン
- メルマガ:「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」
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