トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 rc2」、再起動方法を選択可能に
Lunascapeは、提供するWebブラウザのリリース候補第2版「Lunascape 5.0 rc2」を公開した。Geckoエンジンのバージョンを変更して安定性を向上させたほか、強制終了後の再起動時のインタフェースを改善し、20個の不具合を修正した。
Lunascapeは2月17日、提供するWebブラウザのリリース候補(release candidate)第2版「Lunascape 5.0 rc2」を公開した。Geckoエンジンのバージョンを1.9.1b3preに変更して安定性を向上させたほか、強制終了後の再起動時のインタフェースを改善し、20個の不具合を修正した。
Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。
Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。
今回のRC2では、Geckoエンジンを従来の「1.9.2 α1」から「1.9.1b3pre」にダウングレードし、JavaScript実行速度を落とすことなく安定性を向上させた。また、強制終了時に表示する再起動ダイアログのインタフェースを変更し、強制終了の状況から適切と考えられる再起動方法をブラウザ側で判断して表示するようにした。
このほか、Tridentエンジン使用時に[Delete]キーがきかなくなる不具合や、起動後すぐに最新バージョンのチェックをすると強制終了する不具合、ThunderbirdのリンクからLunascapeを起動するとGeckoエンジンが利用できない不具合など、20個の不具合を修正した。
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