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トヨタの影響力も明確に――「図解思考」でメモが変わる(基本編)世の中「四角形と矢印」でできている(2/3 ページ)

わたしたちは情報をインプットして、理解し、記憶するときには必ず「絵」にしています。本連載では入ってきた情報を整理・分析し、他人に分かりやすく伝える技術「図解通訳」を紹介。今回は四角と矢印という基本形、そして、そのバリエーションで描けるさまざまなな関係性を解説していきます。

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世の中のほとんどの事象は、インタラクティブ(双方向)

 四角形と矢印だけで表現できるような世の中のビジネスは、一方的なものはむしろ少なく、通常は、ある作用に対して反作用が存在します。

 例えば、商売であれば、何か価値あるものを提供して、その見返りに代金をもらうことが基本です。組織においても命令しただけでは終わらず、命令に対して部下は報告義務があるのが普通です。このように世の中の多くの事象はインタラクティブ(双方向)なのです。インタラクティブな関係では、矢印がお互いに行き来します。例えば、以下の例を見てみましょう。

photo 原始的な物々交換の例。わたしはあなたにいらなくなった子供服を譲渡しますが、その代わりにあなたの不要になった自転車をもらいます

photo 現代の基本的なビジネスの流れ。店は顧客にサービスを提供し、顧客はその代金を店に支払います

photo 組織における基本的な流れ。上司は部下に指示を与え、部下はその進捗などについて報告を上司に送ります

 どうですか? だんだん、図解がリアルに感じられるようになったでしょう。

提携、協調する対等な関係を示す

 今度は、前述のインタラクティブな関係と違い、矢印のない直線や両端が矢印のケースでは、順番というものは存在しません。すなわち、四角形で示された2者の関係は「対等」です。ビジネス的には提携、同盟、強調といったもちつもたれつの関係ということになります。

 その際、矢印の上か下に、「営業提携」「資本提携」「業務提携」など具体的にその関係性を入れましょう。ビジネス以外なら「夫婦」「恋愛関係」「同僚」などつながりを示すキーワードを入れます。

 また、両端が矢印の場合は、協調関係というよりはライバル、競合、対立関係を示すようにしましょう。両端矢印は「反目する関係」と頭に浮かべるとよいでしょう。

 まとめますと、矢印なしの直線、両端矢印は相互作用の関係、対等の関係と理解しておけばよいと思います。

photo AシステムとB販売は営業提携を結んでいるという関係です。矢印のない直線は「結ばれている」という印象を与えます

photo C不動産とD不動産は競合関係です。敵対、対立の場合は、両端を矢印にしたほうが雰囲気が出るでしょう

photo E太郎とF子は恋愛関係にあります。ここには夫婦、不倫など2人の関係性をラベル名として記入します

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