タブは1まとめに、残す場合は「Tablet」で――Sleipnir 3 β版が2年を経て登場
フェンリルは12月2日、Webブラウザ「Sleipnir 3」のβ版を公開した。タブを1つにまとめて表示する管理機能やオプションのユーザーインタフェースを刷新している。
フェンリルは12月2日、Webブラウザ「Sleipnir 3」のβ版を公開した。Sleipnir 3の開発に着手してから2年が経過した中、「すべての設計を見直し、ゼロに等しい状態から開発をスタート」(フェンリル)し、タブの管理機能やユーザーインタフェースを刷新している。
タブグループ
1つのタブを別のタブにドラッグ&ドロップすることで、1つのグループとしてまとめることが可能になった。タブを切り替えることなく、タブグループを作成できる。使うタブを仕事やプライベートというカテゴリーで分けたり、後で見るページを別グループにまとめたりするといった使い分けができる。
Tablet
残しておきたいタブを小さなタブ「Tablet」として保存できる。頻繁に見るWebページのタブを縮小表示することで、開くタブの数を増やせる。
検索結果グループ
Sleipnirの検索バーから実施した検索結果は、自動的に1つのタブグループにまとめる。検索結果を確認した後に一括でタブを閉じることができる。なお検索バーでは、Sleipnir 3が対応する検索エンジンが利用できる。
オプション画面を整理
オプション画面を整理し、「起動/ホーム」「レンダリングエンジン」「メニューバー」などのオプションをアイコンで表示する。オプションをキーワードで検索する機能も備え、オプションを検索結果で一覧できる。
Geckoレンダリングエンジン
Firefoxも採用しているレンダリングエンジン「Gecko」を搭載。レンダリングエンジンを使ったWebブラウジングができ、Geckoを使うWebサイトをページ単位で記憶する。
アドレスバーからInternet Expolerの互換表示、GeckoによるWebページ表示ができる。またGeckoを使っている時は、Gecko用のアドオンを活用することも可能だ。
Sleipnir 3正式版に搭載予定の機能
Sleipnir 3の正式版には、無料のファイル管理ソフトウェア「FenrirFS」のラベル管理システムを搭載予定。ブックマークを色や表示で分かりやすく管理できるようになるとしている。
関連記事
- ベールを脱いだSleipnir 3.0――タブグループ、Geckoにも対応
フェンリルの最新版Webブラウザ「Sleipnir 3.0」が年内に提供開始。それに先立ち、公式ブログではタブ管理やGeckoエンジンへの対応といった特徴を紹介している。 - よく使うWebブラウザ、20代はFirefox、40代はIEが最多
アイシェアは、同社サービス会員を対象に、Webブラウザの利用率や満足度、求める機能などについて調査した。最もよく利用しているWebブラウザは、42.3%で「Internet Explorer」がトップ。年代が高くなるほどInternet Explorerの利用率が高く、年代が低いほどFirefoxの利用率が高い傾向にある。 - Sleipnirのはてなブックマークプラグインに新版、コメントのポップアップ表示など対応
「Sleipnir」用プラグイン「Hatena Bookmarker」がバージョンアップ。ポップアップウィンドウによるコメント表示やブックマーク追加に対応した。 - Windows 7の「Aero Peek」に対応、Sleipnir 2.9.2公開
Sleipnir 2.9.2は、Windows 7に搭載された新機能「Aero Peek」に対応。タスクバーアイコンにマウスカーソルを重ねるだけで、Webページをタブごとにサムネイル表示できるようになった。 - “Gmailを意識した”フェンリルの無料ファイル管理ソフト「FenrirFS」
フェンリルは無料のファイル管理ソフト「FenrirFS(フェンリルエフエス)」を公開した。ユーザーインタフェースやショートカットキーのコマンドなどは「Gmailを意識した」という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.