「もしもの時に役立つノート」でもしもの時に備える:3分LifeHacking
不測の事態にそなえて個人の資産や交友関係、IDやパスワードなどの情報をオールインワンで記入しておける便利なノートを紹介しよう。遺言書まで本格的でなくとも実用的な情報をまとめておきたいというニーズにぴったりだ。
「無縁社会」という単語が新語・流行語大賞にノミネートされる昨今の世相を反映してか、いま人間の「死」に関連したビジネスがあちこちで注目を集めている。例えば自分が死んだ時のための遺言の書き方のセミナーが開かれたり、メーカーからは遺言書キットなるものが発売されるといった具合だ。PCの世界に目を向けても、しばらくアクセスがないとファイルを削除してくれるフリーソフトが注目を集めたり、自分の死後のオタクグッズの処分方法を指南する本『オタクの逝き方』が出版されたりと、ブームは高齢者だけでなく若者にも広がっている。
さて、本格的な遺言とまではいかなくとも、自分の身に何かあった場合に備えて、銀行の口座や交友関係、さまざまなID・パスワードといった情報をまとめておきたいというニーズはあるはずだ。とはいえ、あまりにも範囲が広すぎて、いったい何を書き出せばいいか分からない人が大半だろう。
こんな場合に役立つのが、コクヨが発売している「もしもの時に役立つノート」だ。自分についての基本情報から資産関連、家族や親族の情報、交友関係といったさまざまな情報を記入するための項目が用意されており、記載されている項目についてひと通り記入しておけば、一定の網羅性をもって自分の身の回りの情報をまとめておけるというわけだ。遺言書はさすがに大げさだが、万一の時に家族や知人に迷惑をかけたくないというニーズにぴったりの製品だ。むしろ遺言書よりも実用性は高いと言える。
ノートにいちいち手書きで記入するのはわずらわしいと感じる人もいるかもしれないが、これら情報が実際に必要になるのはオフラインの場合が多いはず。家族や知人が容易に持ち出すために、ノートという形式は妥当だろう。どうしても手書きが嫌ならこのノートの項目に沿ってテキストエディタなどで情報をまとめ、プリントして挟んでおけばよい。
結構なボリュームがあるので一気に書くのは大変だが、ひとまず目を通すことによって不足している情報が明確になるため、意識付けという点も含めて相当な効果があると感じられる。万人にお勧めできる製品といってよいだろう。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
---|---|---|
エンディングノート もしもの時に役立つノート | 1470円 | コクヨS&T |
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