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コラム

iPhoneと駐車場「タイムズ」の意外な共通点Appleビジネスに学ぶ(3/4 ページ)

iPhoneを世に出したAppleと駐車場などで知られるパーク24。一見共通項がないようですが、実はビジネスモデルが似ているんです。顧客、収益、コストなど、2社のビジネスを構成する要素を整理し、それを分かりやすくマッピングしてみました。

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パーク24って、知っていますか?

 次は、駐車場で有名なパーク24を見てみたいと思います。パーク24って何かって? 黄色に黒の看板、駐車場「タイムズ」を経営している会社、と言えばお分かりいただけるでしょうか。

 この会社を調べてみたきっかけは、この会社のカーシェアリングがとても便利だったこと。サクッとWebで予約して近所の駐車場からすぐに車に乗れる。「そういえば最近出てきたサービスだよなー、どんな会社なんだろー」と沿革を見ていたら、ちょっと面白い進化の仕方をしていたのです。あくまで沿革を基にマッピングしたので、厳密なものではないことをお断りしつつ、見て行きましょう。

駐車場機器メーカーだったころ

 パーク24のはじまりは、駐車場の機器メーカーだったようです。とすると、価値提案は機器の性能や価格、納期といったことになるでしょうし、主要活動も機器の製造と販売、顧客層は駐車場オーナー、収益の流れは販売代金と置くことができそうです。


駐車場経営も始めた段階

 パーク24は、駐車場そのものの経営も始めます。最も大きく変わるのは、顧客セグメントですね。自ら駐車場オーナーになってしまったわけですから、お客さんはドライバーになります。価値提案は駐車場の立地や使いやすさといったところになるでしょうか。収益の流れも駐車料金が加わります。


レンタカー会社を買収した後

 さらにパーク24は、2009年にマツダレンタカーを買収します。駐車場機器、駐車場、そして車。この3つのリソースをそろえたことにより「無人駐車場で車をレンタル」という価値提案ができますし、顧客セグメントはドライバーからさらに広がって、車を持たない人にまで拡大しました。収益の流れは、駐車料金、レンタカー料金、カーシェア料金と増えていくことになります。


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