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「超」整理手帳2013年版、“お経”工場で製本した「ロング」を追加手帳2013(1/2 ページ)

「超」整理手帳の2013年版が登場。ビギナー向けに改良を施し、原点回帰の新アイテム「ロング」がラインアップ。このロングは365日分のジャバラ式カレンダーが特徴だが、なんと“お経”工場で製本したという。

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スタンダードセットの表紙

 講談社は「超」整理手帳の2013年版を9月14日に発売する。

 2013年版のポイントは、ビギナー向けの改良と原点回帰の新アイテム登場だ。順に紹介しよう。

「超」整理手帳 価格
スタンダード2013 1890円
スケジュール・シート スタンダード2013 1200円
バーティカル2013 1890円
ロング2013 365日を連続で見る 1980円
スケジュール・シート バーティカル2013 1200円

カンガルーホルダーは固定式に――ビギナーにも分かりやすく

 「超」整理手帳2013年版の特徴は以下の2つのポイント。

  1. 「スタンダード」と「バーチカル」はビギナーにも分かりやすく改良
  2. 原点回帰の新製品「超」整理手帳ロング

 「超」整理手帳は登場から18年が経過した。当初の発売元はアスキー(現アスキー・メディアワークス)だったが、現在は講談社が発売している。講談社によると「既存の美点を継承しつつ、ファインチューニングを施すことでビギナーに分かりやすい手帳にした」という。

 例えば、従来着脱式だったカンガルーホルダーは固定式になった。収納力は従来比で1.5倍になり、A4の紙をより多く挟めるようになっている。この改良の狙いは、使いやすさであり分かりやすさであり、エントリーユーザーへの対応だ。


スタンダードセットを展開したところ。固定したカンガルーホルダーにはカードポケットも。カレンダーは4年分になり、定規は大型化した

 「超」整理手帳にとっての最大の特徴はA4用紙を挟みこめること。カンガルーホルダーは、この特徴を最大限生かすためのコアコンピタンスとも言うべきアイテムである。これを固定式にしたのは次のような理由からだ。

 「まれに、外したカンガルーホルダーをどうすればいいか分からないという利用者がいました。そこで固定式にして収納力を増やすことで、紙を挟むという本来の機能をアピールしつつ、手帳としても分かりやすくしたのです」(講談社第四編集局新企画出版部の大川朋子氏)。固定式にしたことで副次的な効果もあった。A4用紙を左右から挟めるようになったのだ。

 ジャバラ式スケジュールシートも細かなチューニングを施した。「印刷の濃度を下げ、印刷部分を必要以上に目立たないようにしました」。スケジュールシートはコピーをする人が多く、そのときにシート自体の色が書かれた予定などの文字とけんかしないようにとの配慮だ。さらに細かいが「祝祭日の赤はサーモンピンクに近い明るい色に変更しています」という。

付属のカレンダーは4年分に――五輪やW杯も分かるように

 付属のカレンダーも変更。それまでの2年分から倍の4年分を付属する。「(4年分なので)ワールドカップやオリンピックなどの予定がいつなのか分かるようになりました」。バーチカル式セットに付属するカレンダーは、横方向に開いたときに印刷の向きをそろえるようにした。


スタンダードセットの内容。左から、カバー、スケジュールシート、ジラフメメモ、ルーラー、カレンダー。スマートフォンが入るポケットも健在

 さらに定規が大型化し、分度器としての機能も加えた。面積が大きくなったので、下敷きとしても利用できる。シート自体の紙も変更した。スタンダード、バーチカル共通で書籍用の「クリームキンマリ」という用紙を採用。淡いナチュラルなクリーム色で目に優しいのが特徴だ。

 これらの改良点は、すべてアンケートの結果だが「アンケートの希望通りに変更・改良するとどうしても“難解な手帳”になってしまいます。そうではなく、どこに不満があるのか、注文が集まっているのかを見て改良しました」。複数のユーザーが感じているポイントやそこに通底する問題をくみ上げる形で「超」整理手帳の問題解決を図ったというわけだ。


バーティカルセット。カレンダーもスケジュールシートと同じように縦方向に拡げるスタイル

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