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上司が部下に言ってはいけない、10のセリフ新連載・若手社員のうちに学びたい、「上司力」入門(4/5 ページ)

会社の中で「課長」が与える影響力は大きい。現場におけるキーパーソンであり、課長次第で、業績も部下の成長も大きく左右される。今の時代、課長が身につけておくべき能力は何だろうか。本連載では、課長が身につけておくべき「上司力」について考えていきたい。

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「上司力のない上司」が発する、10のセリフ

 最後に、上司力のない上司が発する代表的なセリフを紹介する。このような発言をしない上司になるために、自分が何をすべきかを考える機会にしていただきたい。

(1)「オレがやるからいいよ」

 このひと言は、部下の成長機会を奪うひと言である。「お前は仕事ができないんだ」と言い渡しているようなものである。実際、部下の失敗やトラブルのフォローをする場面であるかもしれないが「君はもういい」「後はこっちでやる」と言われてしまったら、努力した部下の立場はなくなってしまうだろう。

(2)「お前はだからダメなんだよ」

 「そのやり方ではダメだ」と技術的な部分をダメだしするのならいいが、「お前」と相手を主語にしてダメだしするのは最悪である。しかも「だから」をつけたら今までやってきたことすべてがダメだと断言しているようなものである。

(3)「言われたことだけをやっていればいいんだ」

 「オレがやるからいい」という言葉と同じぐらい、多くの上司が吐く残念なひと言である。上司から仕事を指示され「こういうやり方のほうが、効率がいいのでは」と提案したときにこのひと言を言われたら、もう二度と提案しようなどとは思わないだろう。

(4)「ウチはそういう会社だから」

 ジワジワとやる気をなえさせるひと言である。これは一見、上司が会社の立場を考えて弁護しているように思えるが、実は上司が会社に対して諦めているのだと分かる。自分があきらめているから「お前もあきらめろ」と強要しているようなものである。

(5)「結果を出してから言え」

 言われた側は自分の意見は全否定されると思い、二度と進言しないだろう。自由に議論できない場を作り出すようなものである。

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