自分の中に、毒や怒りをため込みすぎてはいけない:30代にしておきたい17のこと(3/3 ページ)
20代は激情のままに行動して失敗しても若気の至りで済まされたりするが、30代になるとそうはいかない。うつ病、家庭崩壊、破産など、自分の悪いパターンが形となりすべてを破壊してしまう可能性もある。自分の中の負のエネルギーに気づいたとき、どう対処すればいいのだろうか?
自分の中に、毒や怒りをため込みすぎない
「まさか、あの人が離婚するなんて!」
「まさか、あの人が会社を辞めるなんて!」
まわりの人にはどんなに愚かに見える行動でも、本人は本気です。
それほどまでに、自分の人生をリセットしたくなるときがあるものなのです。そして、そんな衝動はときに、嫉妬や競争心、幼児虐待やドメスティックバイオレンスというかたちで現れることもあります。
「誰にも理解されていない」とか、「自分が自分でいられない」というフラストレーションが、そんな「暴力的なエネルギー」を爆発させてしまうのです。
自分の中にため込まれた「暴力的なエネルギー」をどう処理していくのか。これが心の平安を保つうえで、重要な課題になります。
自分の中に潜む、ある種の「狂気」や毒というもの──例えば、セクシャルな行動であったり、ものを壊したくなったり、自分のキャリアをダメにしたり、誰かのことを罵倒したくなったりする衝動をどうすればいいのか。
まずは、「暴力的な気持ちになること」を受け入れることです。「こういう感情もあっていい」と、その存在を受け入れられたら、自分を追い詰めないで済みます。
必要以上に自分を責めたり、パートナーを責めたりということがあるかもしれません。社会を恨むこともあるでしょう。しかし、そうした怒りの矛先を、仕事の関係者、自分、パートナー、子どもや親にも向けないようにするための努力が必要です。
自分1人で向き合うのが難しい場合は、専門家の助けを借りましょう。暴力的な感情を持つことは異常ではないし、専門家に助けてもらうのは恥ずかしいことではありません。
(次回は「大好きなことを仕事にする」について)
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