自分に自信が持てない……どうすればいい?:ボクの不安が「働く力」に変わるとき(1/2 ページ)
「自信がない」――仕事をしていて、このような不安を抱いたことはないでしょうか。「自分にはできる」「大丈夫」と思い込もうとしても、なかなか難しい。どうすれば自信が持てるのか、そのときの対応について考えてみましょう。
竹内義晴(たけうち ・よしはる)
1971年生まれ。経営者、教師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど、リーダー層を支えるビジネスコーチ。人材育成コンサルタント。
自身がプレッシャーの多い職場で精神的に追い込まれる中、リーダーを任される。人や組織を育てるには、マネジメントの手法だけでは太刀打ちできないことを痛感。優れたリーダーたちが使う卓越したコミュニケーションスキルを学び、実践。チームの変革に成功する。実践の経験から、難しいコミュニケーションスキルを誰もが現場ですぐに使えるようにした独自の手法「トライアングルコミュニケーションモデル」を考案。実践的なコミュニケーション方法を伝えるコミュニケーショントレーナー。
米国NLP協会認定NLPトレーナー、NPO法人しごとのみらい理事長。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)、『イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方』(ベストブック)がある。
連載記事「人生はサーフィンのように」をeBook(電子書籍)にまとめた「やる気が出ない本当の理由」を発売。詳細はこちら。
先日、ある20代の男性と話をしたときのことです。彼はこう言いました。「今度、新しいプロジェクトのリーダーを任されました。プロジェクトを任されたことはうれしいんですけど、実は私、プロジェクトを進める自信がないんです。もっと自分に自信が持てるようになりたいです」
新しい仕事にチャレンジするとき、自分がその仕事をする新しい未来を想像します。しかし、過去に体験したことがない仕事は未来を描くことができないので、私たちは「自信がない」という不安を抱きます。
それをなんとか克服しようと、「もっと自信を持たなきゃ」とほっぺたを2〜3回たたいてみるのですが、瞬間的に鼓舞することはあってもなかなか自信が持てるようにはなりません。
その様子を知った周りの人は、「もっと自信を持ちなさい」と叱咤激励してくれたり、「最初はみんなそういうものだよ」と慰めたりしてくれます。しかし「どうすれば自信が持てるの?」というのが、正直なところではないでしょうか。
そこで今回は、自信が持てないときの対応について考えてみましょう。
自信とは何か?
そもそも、自信とは何でしょうか?
辞書を調べてみたら、「自分で自分の能力や価値などを信じること」「自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと」と書いてありました。
「自分を信じる」……なんともすてきな言葉ですよね。
しかし、「自分を信じる」ことがなかなか難しいのです。「自分にはできる」「自分の行動は正しい」と呪文のように唱えることはできるかもしれませんが、いくら「信じよう」と思っても、自信を持つ根拠も確証もないとき、自分を信じることがなかなかできません。
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