会計、レシート入力がスマホで手軽に――弥生がベンチャー企業と提携
弥生はスマートフォンアプリを開発するクラウドキャストとの資本/業務提携を発表した。小規模企業向けに提供する会計やレシート入力アプリの開発、マーケティング、販売で協業を進めていく。
弥生は5月29日、スマートフォンアプリなどを開発するクラウドキャストとの資本/業務提携を発表した。小規模企業向けに提供する会計やレシート入力アプリの開発、マーケティング、販売で協業を進めていく。
クラウドキャストは、日本マイクロソフト出身の星川高志氏が2011年1月に法人化したスタートアップ企業。弥生が2011年12月に行った「弥生スマートフォンアプリコンテスト」でグランプリを受賞したのがきっかけで今回の提携話が進んだ。
弥生の業務ソフトウェア群「弥生シリーズ」をスマートフォンなどから手軽に行えるようにするのがクラウドキャストのアプリ「bizNote」。ユーザー視点では弥生シリーズをPC以外からも使えるメリットがある。
スマホで手軽に会計処理ができる
bizNoteには今のところ2つのアプリがある。1つは上記コンテストの受賞作であり、会計処理ができる「bizNote for 弥生会計」。もう1つはレシート入力が行える「bizNote Rec」だ。
bizNote for 弥生会計は、発生した支出の名称やカテゴリを入力することで会計管理ができるというもの。通常価格850円だが、2013年5月現在は250円で提供中。iOS、Android、Windows Phoneに対応する。
bizNote Recは、レシート(領収書)を撮影するとOCRと外部オペレータの手入力によりデータ化するもの。データ化作業は、クラウドキャストが認定した20人の在宅オペレータが行っているが、依頼主のプライバシー情報は匿名化して見られない仕組みを取っている。アプリの価格は無料で、iOSに対応。
今後、機能面ではチーム単位での利用や、弥生製品とのさらなる連係強化を予定。マーケティング/販売面では、弥生製品のユーザーに向けたプロモーション、および学生起業家や起業1年未満のフリーランスに向けた無償化を検討しているという。
なお、本提携で発生した出資額は2500万円。弥生は今後もこうしたベンチャー企業との協業により、互いの強みを生かしながらユーザー企業の中小企業や個人事業主、起業家の事業を支援していきたいとしている。
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