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急成長のウィルゲート、女性の働きやすさを考えた新オフィスのレイアウトとは?ベンチャー企業オフィス100選【ウィルゲート編】

SEO対策とWebソリューション事業を中心に、メディア事業、システム開発、ソフトウェア開発なども手掛けるウィルゲート。同社は、2013年2月に本社を渋谷に移転した。新オフィスのレイアウトを設計したのだろうか。

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オフィスの移転・構築を通じて、すべてのオフィスワーカーの未来を創造するビルディンググループ。「オフィス通信」は、ビルディンググループが発行するオフィス環境の最新トレンドと、先進のワークスタイルを調査分析するオンリーワンの情報マガジンです。

本記事は「オフィス通信」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。


 SEO対策とWebソリューション事業を中心に、メディア事業、システム開発、ソフトウェア開発なども手掛けるウィルゲート。同社を率いる代表取締役の小島梨揮氏は高校時代にネットビジネスをスタートし、大学在学中の2006年にウィルゲートを設立。創業後間もなく業績悪化に陥るも、奇跡ともいわれたV字回復を成しとげ、今や業界トップクラスの企業に成長した。


急成長するウィルゲートが新たな本社オフィスを構築

 急成長を遂げる同社は、東日本大震災直後の2011年5月に本社を移転したばかりであったが、それからわずか1年9カ月後の2013年2月、本社を現在の渋谷ヒューマックスビルへ移転している。

 「移転の理由は主に増員対応です。2011年当時約60人だったスタッフが、1年経たないうちに100人を超え、2013年の3月にインターンを受け入れる空間的な余裕がなくなりそうだったので、2012年の夏ごろから移転先を探しはじめました」(小島氏)

 渋谷区、特に渋谷駅周辺は大型物件の空室率が低く、物件数そのものも希少であるため、一定以上の面積を確保しようと思えば競争率が高くなる。そのため、早めに動き出したのが条件交渉においても有利に働いたもののようだ。本記事の取材が行われた2013年6月、同社にはインターンを含め約120人のスタッフが勤務している。

 「新オフィスのコンセプトとしては大きく分けて3つあります。第1に、女性が働きやすい環境を作ること。第2に、社員のためのリフレッシュスペースを確保すること。第3に会議室やミーティングスペースを増やすということです」(小島氏)


リフレッシュスペースを作ってコミュニケーションの活性化を図る(画像左)、1フロアにこだわった執務スペース。ホワイトボードの数も多い(画像右)

新オフィスの基盤を生かし次なるフェーズを構想する

 「女性が働きやすい環境」とは、「女性にとって居心地がいい環境は、男性にとっても居心地がいいはず」という小島氏の信念に基づくものだ。同社の男女比は現在、約8対2で男性が多いが、バランスの取れた組織とするために今後は女性の採用にも力を入れていきたいという方針だ。

 旧オフィスの約1.5倍に拡張した新オフィスでは、社員同士のコミュニケーションを活性化するためリフレッシュスペースを広めに確保している。ここでは、始業前の時間を利用して早朝ミーティングや勉強会なども行われているという。

 会議室については、小区画に分割可能な大会議室をはじめ、小会議室や執務エリア内に設置されたミーティングスペースを含めて最大10カ所以上を同時に稼働できる空間を確保している。旧オフィスでは、採用繁忙期など、会議室を押さえるのが難しく競争になっていたが、それがだいぶ解消されてきたようだ。

 「また、大会議室を利用して社内研修も充実してきました。私自身も週に3〜5回ほど社員を集めて研修を行っていますが、こういうことのできる場は貴重だと思います」(小島氏)


間仕切り兼用の棚には、表彰状や盾やトロフィーが飾られている(画像左)、エントランス横に設置された来客用の会議室。社内でも使用可能(画像右)

 現在進行形で成長中の同社にとって、この新オフィスも「1年半から2年で出るつもり」とさらなるステップアップに意欲的だが、創業の地である渋谷という立地や、1フロアに集約することにはこだわりがあるという。

 「次なるフェーズでは、SEO事業のみの単一事業展開ではなく多角化して成長戦略も必要になります。現在の基盤を生かし、人材の『自立』と『協調』のシナジーを目指してまいります」(小島氏)

※本記事は、オフィス通信で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。(執筆:浦上史樹)

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