日本人の約8割、教育さえ受ければモバイルワークは可能?
場所に制約なく働くモバイルワークが定着する日も近い!? リージャスが行った調査によると、約8割の日本人が専用のトレーニングを受ければモバイルワークの管理は可能だと回答した。
企業向けにレンタルオフィスを提供するリージャスは、世界90カ国、2万6000人の部下を持つ管理職を対象に「場所を選ばない柔軟な働き方『テレワーク(モバイルワーク)』を自分の部下に実践させる際の組織管理」に関する調査を実施した。
同調査によると、日本人の回答者のうち半数近い44%が「社員がモバイルワーク形態で勤務することに関して不安を感じている」と回答。世界平均54%に対し、10ポイント下回る結果となった。
同時に、モバイルワークを実践する社員の仕事の成果を管理できる何らかのシステムが導入できていると回答した日本人は18%。こちらも世界平均の37%を19ポイント下回る結果となった。リージャスではこの結果を受けて「日本では見えないところで仕事をする部下を管理する十分なシステムが導入できていないため、多数の上司が不安になっている可能性がある」と推測している。
一方で、日本企業がモバイルワークの重要性を軽視しているわけではない。日本人回答者の81%は、管理職者がモバイルワーク導入を目的としたトレーニングを受けた場合には、適切なモバイルワークの実践が可能であると回答した。この数値は、世界平均の55%に対して高い。
日本リージャスの西岡真吾代表取締役は「リージャスでは、モバイルワークを導入した際でも適切な業務管理方法により、生産効率の向上、社員の満足度向上そして固定費等運用コストの削減など、そこから生み出される対価は計り知れないものがあるとみている。日本では特に、これまで以上の管理システムの整備と専用のトレーニングを施すことにより、テレワークが急速に進むことが今回の調査結果から推測できる」とコメントしている。
関連記事
- 出張先でビジネスラウンジ「リージャス」を使ってみた
仕事柄、全国への出張が多い。ただ、どこでも仕事はしたい。しかしホテルのロビーなどでの作業には制限がある。そこでビジネスラウンジの「リージャス」を1年ほど利用した。月会費は3500円程度だが、はたしてそれが見合った金額なのか検証してみた。 - 単なる“場所貸し”ではない新しいセカンドオフィス――他者(社)と一緒に働くこと
社外にもう1つの職場を――。東日本大震災以降、自社以外で働けるセカンドオフィスに注目が集まっているが、単なる“場所貸し”ではない新しいセカンドオフィスが登場している。 - 渋谷ヒカリエにコクヨの会員制オフィス「Creative Lounge MOV」 ――新しい働き方を求める人に
コクヨファニチャーは、渋谷ヒカリエの8階に会員制オフィス「Creative Lounge MOV」をオープンする。クリエイティブに働きたい人や企業家などに向けて、新しい働き方を推奨する場として展開していく。 - ノマドワーキングのさらに先へ――新生ビットバレー流は“Coworking”
「ノマドワーキング」が最近話題だが、移動先で個別に仕事する人ばかりではない。移動しながらチームで作業するような働き方もあるのではないか。そんなCoworkingができるJELLY JELLY CAFEに注目した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.