会計ソフトの弥生、業務パッケージの最新版「弥生 14 シリーズ」を発表
弥生は業務パッケージの最新版「弥生 14 シリーズ」を発表。2014年4月の「消費税引き上げ」と「Windows XPサポート終了」に対する弥生の支援施策を紹介した。
会計ソフト大手の弥生は10月7日、業務パッケージ製品の最新版「弥生 14 シリーズ」を発表した。「弥生会計 14」「弥生給与 14」「弥生販売 14」「やよいの青色申告 14」「やよいの給与計算 14」「やよいの見積・納品・請求書 14」「やよいの顧客管理 14」を、10月18日に一斉発売する。価格はオープン。
「弥生 14 シリーズ」では、2014年4月から施行される消費税8%への対応や消費税10%に標準対応した。岡本浩一郎社長は「弥生が行ったアンケートでは、消費税率引き上げが事業に与える影響を予測している一方、約7割が具体的な対策を講じていない。『弥生 14 シリーズ』はそこへの対応はもちろんのこと、増加が予測される問い合わせへのサポート体制も強化。Webを通じて消費税に関する情報を発信するなど、積極的に対応していく」と話した。
サポート体制は大幅に強化した。9月末には、札幌に新しいカスタマーセンターを増床する。床面積が従来比1.8倍の563坪で、座席数は420席。大阪のカスタマーセンターと合わせて合計630席体制に強化した。
最新版の新規購入者に向けて「あんしん保守サポート」を最大15カ月間無償で提供するキャンペーンも引き続き実施する。あんしん保守サポートを申し込めば、製品保守や運用に直接関係するサポート、業務に関する相談、問題解決ナビゲーション、経理財務や人事総務の代替サービスなど、日常業務全般のバックアップを受けられる。
機能面では、会計事務所と顧問先でデータをリアルタイム共有できる「弥生ドライブ」をリニューアル。ユーザーインタフェースをより分かりやすいものに改良し、容量を2Gバイトまで拡充した。
また対応する金融機関を10つ追加し、計43の機関に対応した。都銀、ネット銀行、地方有名銀行、ゆうちょ銀行を幅広くカバーした。
Windows XPのサポート終了も支援
「弥生 14 シリーズ」発表に併せて、岡本社長は弥生のWindows XPサポート終了に対する支援試作についても触れた。2014年4月、消費税引き上げとともにWindows XPのサポート終了によって、製品のバージョンアップ需要が増大することを見込んでいる。弥生ではPC買い替えに伴うデータの移行作業や、買い替えPCの推奨、弥生製品のデータ移行作業などをサポートするプログラムを用意しているとしていた。
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