銀座に本社を置くWeb企業、社員の満足度は?:ベンチャー企業オフィス100選【ヴァンテージマネジメント編】
Webコンサルティング事業などを展開するヴァンテージマネジメント。同社は2012年に全員参加で手作り感ある学園祭のようなオフィスを作り上げた。その効果とは?
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本記事は「オフィス通信」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。
SEO対策やリスティング広告、ソーシャルメディアマーケティングなどのWebコンサルティング事業全般および各種Webメディア事業を展開するヴァンテージマネジメント。同社を率いる代表取締役の中山紘太氏は、「世界を“エナジー”する―Energize the people―」という志を掲げ、最高の企業文化の創出を目指しているという。2012年7月末、同社は「銀座三丁目ビル」5Fに本社オフィスを移転した。旧オフィスは約38坪の規模だったが、現オフィスは2倍以上となる約85坪を使用している。
オレンジの“エナジー”で世界(=五大陸)を元気にしたい
「インターネット業界では、渋谷や六本木などにオフィスを構えている企業が多いのですが、当社の場合、以前のオフィスも銀座でした。これは私の個人的な好みという部分もありますが(笑)、銀座という立地は知名度も高く、周辺環境も良好なので、例えば派遣社員の人などにはアフターファイブが充実していると好評のようです」(中山氏)
エントランスから一歩足を踏み入れると、足元のカーペットはオレンジやイエロー、ブルーの蛍光色で大きな六角形が描かれている。六角形には、同社のコーポレートカラーでもあるオレンジの“エナジー”で世界(=五大陸)を元気にしたい、という意図が込められており、オレンジ以外の配色は五大陸を表す五輪カラーであるという。エントランスの真正面にはガラス張りの会議室が設置され、前面のガラス壁にはオレンジの同社のロゴマークが掲げられている。
全員参加で手作り感ある学園祭のようなオフィス
昨今ではガラス張りの会議室も珍しくないが、大抵は一部に曇りガラスを採用しており、窓側を除く三面の壁すべてが透明ガラスというデザインはあまり見かけない。「透明ガラスになっているので、外からも何をやっているかが見えますし、中からも外のようすを見ることができます。新卒採用面接のときなど、社内のナマの雰囲気を直接見て感じ取っていただくことができるのが大きなメリットであると考えています」(中山氏)
同社のオフィスデザインは「ポップで明るいオフィス」そして「学園祭のようなオフィス」というイメージでまとめられている。執務スペース内にはいかにも営業会社らしく、コーポレートメッセージや標語、目標などを書いた紙が貼られているが、それらを無味乾燥なただの張り紙ではなく、遊び心あふれる手づくりのポスター仕立てにしているのが象徴的だ。また、天井照明を増設して明るい室内空間としたうえで、パーティションなどの目隠しを意図的に廃し、各自のデスクを意図的に密集することで、コミュニケーションの頻度と密度を高めているという。
執務スペースを凝縮したことで得られた余剰面積は、リフレッシュスペースとして活用されている。これはオフィス面積の約4分の1(編集部注:2013年7月より約半分は執務スペースとしてレイアウト変更された)に相当するぜいたくな空間の使い方で、ビールの冷蔵庫や仮眠室、図書コーナーなども用意されている。
「こうした施設は、ただ作るだけでは意味がありません。『新入社員でもそれらを自由に使えるような企業風土作り』こそが重要だと考えています」(中山氏)
※本記事は、オフィス通信で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。(執筆:浦上史樹)
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