8つの失敗から見る、営業職面接の“やってはいけない”【対策付き】:ものは売るのに自分は売れない? (1/2 ページ)
ものを売るのが仕事の営業職なのに、自分をうまく売り込めない――。こんな営業職の転職希望者が案外多いという。営業職の面接における、8つの“やってはいけない”について、キャリアコンサルタントの末永雄大氏に聞いた。
この記事は、Cu-hackerが運営するビジネスハック術の紹介サイト「シゴトLOVERS」より転載、編集しています
転職を考えるときに、避けて通れないのが面接。“売り込むこと”が仕事の営業職なら得意分野と思いきや、案外、ここで苦戦する転職希望者が多いという。
本記事では、営業職の面接で“やってはいけない”8つのポイントについて、アクシスでキャリアコンサルタントを務める末永雄大氏に聞いた。
1.面接でのリアクションが薄い
そもそも面接という場が何かを理解していない人が多いですね。
面接とは「自分を売り込む場」ですから、営業職であれば面接自体が「営業現場」でもあるわけです。面接官は求職者の話しぶりから、「この人はこうやって顧客とコミュニケーションを取るのか」とイメージします。
でも面接になるとその意識が欠けてしまう人が多い。
具体的な例を挙げると、質問に対するリアクションの薄い人が非常に多いですね。これは特に営業職であれば求められる基本的な要素のはずですが、淡々と面接を進めてしまう。「お客さまの前でもこんなに反応が薄いのか」と思われてしまします。
対策としては、とにかく聞かれたことへの反応を多少大げさでも示すこと。面接官の話に対してポジティブなのかネガティブなのか、はっきりとリアクションを示すことが非常に重要です。
2.質問の意図をくみとれずに、気の利かない回答をしてしまう
「面接は自分を売り込む場だ」という指摘と共通する点ですが、面接において質問された際に「気の利かない回答」をしてしまう方が多くいますね。
例えば「なぜあなたは中小企業担当の営業部から大手企業担当の営業部に異動したのですか?」と面接官が質問した際に、「上司に言われたからです」「定期的な人事異動でたまたま就きました」と答えてしまうような人です。
真実は確かにそうかもしれませんが、その回答では面接官は何も得られません。
この質問をした面接官の意図としては、「自ら手を挙げたのなら、意欲が高いのかな」「周囲に認められる結果を出し続けたことがきっかけなのかな」という反応を期待して聞いているのです。
嘘をつけと言うわけではありませんが、質問の意図をくみとって「気の利いた回答」をするようにしましょう。
営業職にとって、顧客に対して気の利いた対応ができる方が当然高い評価をされると思いますので、面接の場においても、人事にそういった面を感じてもらいたいところです。
ただ、いきなり面接官の意図を理解するのは難しいですから、対策としてはキャリアアドバイザー等に模擬面接をしてもらうことをオススメします。
「今のはこういう回答を期待して質問しました」というフィードバックをもらうことで、想定される質問パターンを覚えてしまうといいでしょう。
3.志望動機で表面的に企業を褒めてしまう
面接官としては「なぜ、うちの会社に応募してきたのか」というのは非常に気になるところであり、回答に納得感があれば採用後の配属イメージが浮かびやすいものです。
一方で、求職者側の回答に多いのが「御社のHPを見て、企業理念が大変素晴らしいと思いました」「御社が取り組んでいる事業はとても素晴らしいと思いまして」というように、表面的な部分で企業を褒めるケースです。
正直言って、そんな一般的な意見を言われても担当者はうれしくも何ともなく、それどころか、本当に思っているのかすら怪しまれてしまいます。
営業職ですから当然「信頼できる人物」であることが重要な評価ポイントです。表層的な言動は避けるべきでしょう。
誤解がないようにいっておくと、何も褒めること自体が悪いわけではありません。重要なのは、求職者自身の業務経験や実体験から感じたことを、自分の言葉で表現することです。
対策ですが、「御社の企業理念が素晴らしいと感じました」で終わるのではなく、「その理由は〜だからです」と、求職者自身が大切にしている考え方やエピソードを交えて語れるように準備しておきましょう。
4.転職理由が前職批判になってしまう
こちらは営業に限った話ではありませんが、非常に多いので指摘しておきます。
もちろん転職活動自体、現状に何かしらの不満があるから行うわけですし、前向きな理由ばかりでないことは採用担当者も理解しています。
ただ面接の場では理由の伝え方に気をつけたいところです。
転職理由が前職の批判、愚痴ばかりになってしまっている人をよく見かけますが、そのとき面接官は「うちでも同じような不満を持つんじゃないか」と思って聞いています。
本件の対策ですが、できれば不満ばかり言う人と思われないように、「自ら不満を解決しようと○○の改善を試みましたが、残念ながら力が及ばなかったので転職を考えました」というように、前向きな姿勢を説明したりできるといいですね。
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