【オンタイム編】プレゼン中はどこを見て話せばいいの?:岩淺こまきのオン/オフで使えるプレゼン術(1/2 ページ)
プレゼン中に見るべき場所は「聞き手」。その場にいる聞き手全員とコミュニケーションをとるつもりで話すのが大事です。でも聞き手が大人数だったら――そんな場合の対処法もご紹介します。
岩淺こまきのオン/オフで使えるプレゼン術
プレゼンテーションが苦手だと思っている人、ちょっとしたコツを知っておくだけで、プレゼン上手になれるのをご存じですか?
この連載では、プレゼンテーションスキルを磨くためのテクニックをご紹介します。といっても、ただビジネスに役立つテクニックを紹介するのでは面白くないので、私生活で役立つテクニックも合わせてご紹介することにしました。
プレゼンテーションをするとき「どこを見たらよいのか分からない」と思ったことはありませんか?
聞き手全員から見られていると思うと怖くなって目が泳いでしまったり、目を合わせたくなくて手元の資料ばかり見てしまったり、最前列の話しかけやすい人のほうばかり見てしまったりといった経験をするプレゼンターは多いものです。
もしこうした経験があり、それを解消したいならば、押さえておくべきポイントはたった1つ。プレゼンテーションを「その場にいる聞き手全員とコミュニケーションをとるつもりで行う」ことです。今回は、聞き手とコミュニケーションをとるとはどういうことか、そしてその方法をご紹介します。
聞き手が少人数の場合は、相手と「会話」するつもりでプレゼンする
聞き手が少人数の場合は、比較的簡単です。感覚は人それぞれですが、20人未満なら少人数と言えるでしょう。その場合は、その場にいる人全員と、コミュニケーションをとればよいのです。普段私たちは、1対1でさまざまな人とコミュニケーションをとっています。
例えば雑談をする場合でも「昨日○○渓谷にバーベキューに行ってきてね。そこで……」と、自分だけが一方的に話し続ける、ということはないはずです。「昨日○○渓谷にバーベキューに行ってきてね」と説明し、そこで相手が○○渓谷を知らないような表情を確認できたら、「あ、○○渓谷っていうのは、どこどこにあって……」と補足を加えたり、相手のあいづちやうなずきを確認したりしながら、情報を提供するスピードなどを調整していきます。
この1対1の感覚のまま、その場にいる聞き手全員とコミュニケーションをとるつもりでプレゼンをするのです。すると自然に聞き手の表情を見ることができますし、どこを見るべきか、と困ることがなくなります。
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