【オンタイム編】“ストーリー”と“ゴール”が決まればプレゼンは成功する:岩淺こまきのオン/オフで使えるプレゼン術(1/2 ページ)
プレゼンをする、となったときにすぐに資料を作り始める人もいますが、資料を作る前に入念な準備をしておくことが成功のカギ。プレゼンの“ゴール”と“ストーリー”を設定し、共有しておきましょう。
岩淺こまきのオン/オフで使えるプレゼン術
プレゼンテーションが苦手だと思っている人、ちょっとしたコツを知っておくだけで、プレゼン上手になれるのをご存じですか?
この連載では、プレゼンテーションスキルを磨くためのテクニックをご紹介します。といっても、ただビジネスに役立つテクニックを紹介するのでは面白くないので、私生活で役立つテクニックも合わせてご紹介することにしました。
例えば上司に「○○さん、この日プレゼンしてくれる?」と依頼された際に、まず何をしていますか?
こういうときは「承知しました!」と、PowerPointなどのツールを使って、すぐに資料を作り始める人が多いようです。これでパーフェクトなプレゼンができているなら問題ありませんが、提出したプレゼン資料を「こういうイメージじゃなかったんだけどな」とNGを出される人も多いようです。今回はこうしたミスを極力なくし、スムーズにプレゼン資料を作成するための準備をご紹介します。
その方法とは、プレゼン資料を作り始める前に以下の2ステップを踏むだけです。
- プレゼンのゴールを決める
- ストーリーを決める
これらを行わずに資料を作り始めてしまうと、作りながら流れを考えることになります。そのため、話の流れが飛躍してしまったり、同じ話を繰り返してしまったり、情報の抜け漏れが出てしまったりといった失敗をしやすくなります。そもそもゴールのイメージが違っていれば、依頼者からすると、期待外れな資料になるでしょう。
プレゼンの“明確な”ゴールを設定する
プレゼンのゴールとはクリアしたい目標、つまりこのプレゼンが終わったあと「誰にどうなってほしいのか」ということです。今回は自社の製品をアピールするときを例に考えてみます。
この場合のゴールは「製品に興味を持ってもらう」などが代表的ですが、興味を持ってもらうというのは、人によって判断が異なり、あいまいになりやすいです。プレゼン後、聞き手の表情から興味を持ったと判断したが、上司は“興味を持った=商談の約束”という考えだった――という食い違いもよくある話です。
こうした食い違いを避けるには「次回の商談の約束をする」「説明内容を基に要望を聞き出す」など、お互いに確認し合えるゴールを設定しておくことが大事です。あいまいな点を残さず、どうなっていたらOKかを具体的にしておきましょう。ちなみにプレゼンの聞き手が複数人(複数社)である場合は、聞き手によってゴールが異なることがあるため、より綿密に確認する必要があります。ゴールを確認したら、次はプレゼンのストーリーを作りましょう。
関連記事
- 「岩淺こまきのオン/オフで使えるプレゼン術」記事一覧
- 【オンタイム編】プレゼン中はどこを見て話せばいいの?
プレゼン中に見るべき場所は「聞き手」。その場にいる聞き手全員とコミュニケーションをとるつもりで話すのが大事です。でも聞き手が大人数だったら――そんな場合の対処法もご紹介します。 - 【オンタイム編】話し上手な人は、言葉の“語尾”に気をつける
話し上手に必要なのは、語尾のコントロール。感じがよい、話が分かりやすいと言われる人が実践していることとは? よくある「落とし穴」と対策をご紹介しましょう。 - 【オンタイム編】これさえ知っておけばOK。伝えたいことがうまく伝わる話法とは?
伝えたいのに、うまくポイントが伝わらない」――。仕事でこんな経験をしたことはありませんか? そんなときには、考えを整理して伝えるためのテクニック「PREP法」を使ってみましょう。 - 【オンタイム編】プレゼン前に信頼を勝ち取るための“雑談術”
プレゼンテーションの内容や話し方が大事なことはいうまでもありませんが、その前後の“雑談”も実は重要なもの。今回は、プレゼン前後に信頼を勝ち取るための雑談術をご紹介します。 - 【オフタイム編】合コンの自己紹介をイイ感じで切り抜けたい――会話が弾む自己アピールのコツ
合コンの自己紹介は、自分の人となりをアピールする最初のチャンス。自己アピールが苦手な人でも、ちょっとしたコツを知っておけば相手に伝わる自己紹介ができるものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.