添付ファイル付きメールが来たときのデータ通信節約術:「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第5回(2/2 ページ)
格安SIMを使い続けて1ヶ月が経過した。連載の第5回は“メール”をチェックする。文字だけのメールなら通信量は微々たるもの。しかし添付ファイルがあったら……?
格安SIMでSMSが使えるサービスも
前回述べたように、格安SIMの多くはデータ通信専用で通話機能を備えていない。一部電話機能があるSIMカードもあるものの、価格を重視するならデータ通信のSIMにIP電話アプリという組み合わせが有力だ。しかしこの場合、通話とは別にSMS(ショートメッセージサービス)が使えないという問題がある。
SMSは090や080から始まる携帯電話の電話番号だけで、相手に短いメッセージを送れる機能だ。LINEなどのSNSサービスの認証で使うこともあるが、データ通信専用の格安SIMは、多くのサービスがSNSを使えない。
しかしサービスによっては有料のオプションでSMSが使えるようになるものもある。「U-mobile*d」もSMSをオプションで追加可能だ。利用料は月158円(初月無料)、受信は無料で国内への送信は1回3.15円、海外への送信は1回100円だ。1回で送受信できる文字は全角で最大70字。
なお「U-mobile*d」の場合、SMSオプションの追加は契約時にしか行えず、すでに「U-mobile*d」を使っているユーザーがSMSオプションを追加したい場合は、一度解約して新規契約をすることになるので注意したい。
SMSは「電話回線」を使うので、データ通信量は気にしなくてよい。電話番号を確認するには、Xperia Z1の場合「設定」→「端末情報」→「端末の状態」を表示すれば参照できる。SMSを使うにはプリインストールされているアプリ「メッセージ」を使う(Xperia Z1の場合)
以上、格安SIMでメールやSMSを使う際の注意点をチェックしたが、通信量という面ではまったく問題なく、メールを常に送受信していても心配しなくてよさそうだ。唯一注意すべきは添付ファイルの保存。プレビューやWi-Fiを活用してうまく通信量を節約したい。
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