あなたの仕事にぴったりな格安SIMサービスは?:「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 最終回(2/3 ページ)
日々、スマホで使っているサービスは、どれくらいのデータ量を消費するのか――。格安SIMを使う上で知っておきたいこんな情報を検証し続けたこの連載も、いよいよクライマックス。最終回は格安SIMサービスの選び方をまとめてみた。
2.情報収集派――Webサイトを見るなら安さ重視でいいが……
操作 | 通信量 |
---|---|
誠Biz.ID 記事5本 | 6Mバイト |
Yahoo!ニュース 記事5本 | 9Mバイト |
Kindleで本を探す | 23Mバイト |
Kindleで新書購入 | 13Mバイト |
radiko 30分聴取 | 14.88Mバイト |
乗換案内 経路検索 | 0.05Mバイト |
Googleマップ・拡大縮小 | 3.74Mバイト |
スマホを使うとさまざまな情報を手軽に入手できるようになる。Webブラウザやアプリ、電子書籍、ラジオ、ポッドキャストなど、さまざまな手段があるのも便利な点だ。また、地図で場所を確認したり、交通機関の乗換検索をするのも情報収集の1つといえるだろう。
乗換検索だけならさほど多くの通信量を消費することはなく、1回あたり数Mバイト程度ですむ。しかし、電子書籍を読んだりネットラジオを長めに聴いたりすると、10Mバイト以上になるのは避けられない。
Webブラウザを通じてニュースを読むのが中心で、これに地図の閲覧を加えるくらいなら「OCNモバイルONE」や「BB.exciteモバイルLTE」がいいだろう。月に1冊くらい電子書籍を読み、週に1回ラジオを聴くような使い方の人にもオススメだ。「Webブラウザしか使わない」という人なら、低速通信になっても比較的ブラウザをスムーズに使える「ServersMan SIM LTE」という選択肢もある。
電子書籍やネットラジオを使うと、データ通信量が大幅に増えるので注意が必要だ。本や番組を探すときにも通信量を大量に消費する上、電子書籍を何冊も読み、ネットラジオを頻繁に聴くと、日々のデータ消費量を30〜50Mバイトとしても、30日で900Mバイト〜1.5Gバイトを消費することになる。
情報収集派の場合、データダウンロード時の高速通信も必要であろうことを考えると、「ぷららモバイルLTE(二段階定額プラン)」か、「U-mobile*d(ダブルフィックスプラン)」がオススメだ。どちらも月額料金の上限額が上がる可能性があるので注意が必要だが、毎日電子書籍を買うような使い方をしなければ、実際はもう少し通信量を抑えられるだろう。
「毎日電子書籍を買います」「毎日ネットラジオを聞きます」という人が安心して使えるのは、月3Gバイトの「U-mobile*d(スタンダードプラン)」。あるいは、今回、ピックアップしていない格安SIMの中にも、上限が月2Gバイトのサービスがあるので探してみるといい。
3.クラウド派――扱うファイルのサイズで選ぶ
操作 | 通信量 |
---|---|
Dropbox | 4.66Mバイト |
Googleドライブ 28項目編集 | 0.75Mバイト |
Evernote5枚の画像付きメモ同期 | 8.25Mバイト |
ファイルの受け渡しにクラウドサービスを使うビジネスパーソンは多い。この場合、扱うファイルの大きさがそのまま通信量に反映されるので、人によって通信量は異なってくる。本連載では、4.3MバイトのPDFをDropboxなどのクラウドストレージにダウンロードしたり、Googleドライブで表を編集したり、Evernoteでスマホの画像付きメモを同期したりといったことを試した。
1日に5MバイトのファイルをDropboxに10回ダウンロード(もしくはアップロード)するとデータ消費量は約50Mバイトになり、30日で1.5Gバイトになる。このケースでは、「ぷららモバイルLTE(二段階定額プラン)」か、「U-mobile*d(ダブルフィックスプラン)」を選ぶことになるだろう。Wi-Fiもうまく合わせて使いたいところだ。
なお、クラウド上のファイルを編集するだけという人や、時々ファイルをアップロード(ダウンロード)するだけという人なら、「OCNモバイルONE」や「BB.exciteモバイルLTE」でも十分だ。
「受け渡しするファイルは、1データあたり数十Mバイトが当たり前」という環境なら「U-mobile*d(スタンダードプラン)」が欲しいところ。高速通信に対応していないと、いざというときにファイルのアップロードやダウンロードにかなり時間がかかるだろう。
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