ARROWS NXで解消するビジネスシーンのイライラ3選:仕事耕具
Androidスマホには発売元の創意工夫がちりばめられているのですが、多くは知られないままなんてことも。スペック表からは分かりにくいちょっとした小技を紹介します。
訪問先に行くとき、スマホの地図アプリって便利ですよね。でも、交差点などで進む方向を確認しようとしたら画面が消えてることってありませんか?
普段、あんまり電話がかかってこないのに、お客さんとの打ち合わせ中に限ってスマホに着信ってありますよね。バイブレーションが鳴り響く応接室で、お客さんが苦笑しながら「どうぞ対応してください」と目配せなんかされるとテンパります。
そこで今回は、発売されたばかりのスマホ「ARROWS NX F-05F」をビジネスシーンで使う上で、スペック比較表では分からない、小粒ながらもうれしい機能を紹介します。ちょっとした工夫ですが、仕事のイライラが解消されるかもしれません。
不意の電話やアラーム、焦る前にふせる!
「仕事中に突然スマホが鳴り出した」とか、「席外し中の同僚が置いていったスマホのバイブレーションがうるさい」といったシーン、よくありますよね。
マナーモードにするのを忘れていたスマホが打ち合わせ中に突然鳴り出したとき、筆者はハンパなく焦るのです。留守番メッセージを残してもらうためには電話を切っちゃいけない、でも音だけはすぐにでも消したい、ええと、それをするにはスワイプなのか、ボタンを押すのか、うわーーー。
そこで役立つのが、ARROWS NXシリーズの「ふせたらサウンドオフ」。これは文字どおり、スマホをふせたらサウンドやバイブレーションがオフになるという機能です。着信音だけでなく、予定表のアラームや各種通知音もふせれば止まります。ただし、この方法で目覚ましのアラームも止まってしまうので、寝起きが悪い人はご注意を。
「今、手に持って使ってるよね」をスマホが判断
さまざまなアプリが使えるスマホは便利ですが、それは同時にバッテリー残量との戦いともいえます。いかにデバイスを省電力にできるのか。その結果、もうちょっと画面を見ていたいのにディスプレイがスッと消えてしまうことも、スマホあるあるの1つです。ディスプレイが一番電力を消費しますからね。
そこでお勧めしたいのが、画面関連の設定にある「持ってる間ON」。読んで字のごとく、スマホを手に持っている間は画面を消灯しないという機能です。端末内のジャイロセンサーが「スマホを手に持っているかどうか」を判断しているようで、画面消灯時間を極端に短くしていたとしても、例えば地図を見ながら客先へ移動する間にディスプレイが消えることはありません。ただし、歩きスマホには十分注意してください。
カメラでも傾きセンサーを活用「クイックフォーカス」
もう1つ、ジャイロセンサーを活用した機能がありました。カメラの「クイックフォーカス」です。カメラのオートフォーカス機能はセンサー画像を基にピントがあっているかどうかを判断するわけですが、ARROWS NXでは端末を下向きにしているときには近くの被写体を撮影していると判断し、さらに素早くピントを合わせるという仕組みになっているそうです。
言われてみれば、近いものを撮影するときはカメラを下向きに構えていますね。筆者はスマホを使って取材先で見つけた面白いものや、展示物をメモ代わりに撮影することがあります。最近ではEvernoteなど、名刺を撮影すると自動的にOCRを行い、整理してくれるサービスも登場していますが、撮影した写真のピントが正しくあっていることが大前提です。最近のスマホのカメラはオートフォーカスが素早いと思っていましたが、傾きをヒントにピント合わせをしていたとは思いませんでした。
Android端末の面白い機能をフル活用して、イライラを解消しよう
スマホを使っていてイライラする原因は、やりたいことが自分の思い通りにならないことではないでしょうか。その回答として富士通が提唱しているのが「ヒューマンセントリックソサエティー」――なのですが、カタカナ用語でまったくピンとこないのが正直なところ。
調べてみると、スマホに搭載したジャイロセンサーやディスプレイへのタッチ情報などを通じてユーザーの状態をリアルタイムに把握し、その上でスマホが「利用者のやりたいこと」をくみ取る仕組み。要するに「あなたのために目立たぬように使い勝手をよくしますよ」という、おもてなしの機能でした。例えば、前回紹介した「Super ATOK ULTIAS」もその1つですね(参考記事)。
ARROWS NXに限らず、Android端末には使ってみないと分からないさまざまな機能が搭載されています。もしかしたら皆さんの端末でも、独自で便利な機能が隠れたままになっているかもしれません。まずは設定とマニュアルを見て、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。
著者紹介:宮田健(みやた・たけし)
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
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