Biz.IDのTwitterが突然の人格化――最終兵器「まりか」登場:Biz.ID Twitterフォロワー倍増計画
これまでRSSの垂れ流し状態だったBiz.ID編集部の公式Twitterアカウントが豹変! メンションを返し、キングジムやシャープのアカウントに絡み始めるなど人格を持ち始めた……。
前回までは
せっかくTwitterを運用しているのに、まったくうまく使いこなせていない誠 Biz.ID編集部。これでは宝の持ち腐れになってしまう――と思っていたところに「ちゃんとやればフォロワー1万人いけますよ!」と豪語するTwitterコンサルタントの根津実氏が現れた。
さっそく根津実氏のコンサルを受けたBiz.ID編集部は、まずRSSの垂れ流しのようになっているツイートを見直すことに。「一般ユーザーと交流しよう!」「他の公式アカウントと交流しよう!」「記事の紹介はタイトルとURLだけにしよう!」「記事と関係ないこともつぶやこう!」「話し言葉でツイートするときは名前を入れよう!」「ツールを活用しよう!」という6つのミッションを実行に移した。
前回の記事を受け、ついに人格化に踏み切った誠 Biz.ID編集部の公式Twitterアカウント(@bizid)。「一般ユーザーと交流しよう!」「他の公式アカウントと交流しよう!」「記事の紹介はタイトルとURLだけにしよう!」「記事と関係ないこともつぶやこう!」「話し言葉でツイートするときは名前を入れよう!」「ツールを活用しよう!」という6つのミッションを実行した結果、これまでは週に1〜2人しか増えなかったフォロワーが週に十数人増えるようになってきた。
フォロワーとの交流も始まり、更新頻度にムラがあることに対する批判も今のところ皆無。このままフォロワーは伸びていくのか、それとも微増のまま止まってしまうのか……。根津氏の2回目のコンサルがスタートした。
メンションがつくも、気がつかず……
誠 Biz.ID編集部 前回の教えを受けて、この1週間は「記事の紹介をくどくどと書かない」「たまに記事と関係ないことをつぶやく」ということをやってみました。
根津実氏 最近ノッてきましたね! 「このアカウントで中の人が話してるの、初めて見た」というメンションもついていましたし、とてもいい傾向です。
惜しかったのが、このメンションに対して反応し忘れたところですね。「いや、中の人なんていません(キリッ」とでも返しておけば面白かったはずなんですが(笑)。タイムラグがあってもいいので、メンションには応えるようにしましょう。
もう1ついい傾向だと思ったのが、非公式RTとQT(Quote Tweet:引用付きツイート)が増えたことですね。これは、Twitterユーザーからの反応が現れてきたということです。例えばBiz.IDに「このサービスは便利」という記事があったとします。この記事に対してTwitterユーザーが「確かにおしいよね」「誠 Biz.IDはこう言ってるけど、僕はこう思う」とつぶやいているイメージです。
反応してくれる人に対しては、ウィットに富んだ返事をしてほしいところです。すかさずフォローを入れるとか。そうすれば、「Biz.IDはメンション返してくれるんだ」と、喜んでもらえますよ。
誠 Biz.ID編集部 気の利いた反応をするのはハードルが高いですね……。6つのミッションの中でも、コミュニケーション系のものは緊張します。
根津実氏 たしかに「一般ユーザーと交流しましょう」「他の公式アカウントと交流しましょう」というミッションは、まだ実行できてないですね。
誠 Biz.ID編集部、最終兵器「まりか」投入へ
誠 Biz.ID編集部 うちの編集部に、まりかというスタッフがいるんですが、「この人、ちゃんと仕事してるのかな」と思うくらいTwitterでつぶやいてる時があるんですよ。つぶやきまくっているだけあって、Twitter独特のコミュニケーションがすごくうまい。Biz.IDのアカウントは、彼女を軸に運営していくのがよさそうですね。
根津実氏 そんなにすごい人がいるなら、「他社の公式アカウントと仲良くなって面白いことを言う」ということを、来週までの課題にしましょう。「一般ユーザーと絡むのがうまい公式アカウントをフォローする」のも課題に加えましょうか。ツイナビとかを見れば分かると思いますよ。
例えばキングジムさん(@kingjim)は一般ユーザーと絡むのがうまいですよね。「こんな新製品を出しました」とツイートしてたらRTしたり、「今度取材させてもらいますー」とQTするといいですよ。
Twitterユーザーは、「中の人」の存在が見える企業の公式アカウント同士が交流したり、そこから思いもよらないコラボが生まれたりすると、「おっ!」と思ってフォローするんですよ。ですから、「QTを使って“どこから来たコメントなのか”をきちんと明記した上でコメントする」ということをやってほしいですね。
せっかくなので、この場でTwitterの運用がうまい公式アカウントをいくつかフォローしてみませんか。キングジムさん、シャープさん(@SHARP_JP)……。あとはビジネスハック系の情報を配信しているライフハッカー日本版とかU-NOTEもフォローしておきましょう。
もしフォロー返しをしてくれなかったら切ないですが、そうしたら切ないなりのツイートをすればいいんですよ。「シャープさんがフォローしてくれない(´・ω・`)」とツイートすれば、きっとフォロワーさんは面白がってくれますから。
誠 Biz.ID編集部 フォロワーさんたちとうまくコミュニケーションするために知っておくべきことがあれば教えてください。
根津実氏 メンションが来たら、基本的には何か返したほうがいいですね。メンションもそのまま飛ばすのではなく、“返事があって「@○○」があって、相手のコメントがある”というスタイルにするのがいいでしょう。
例えば、僕がBiz.IDのアカウントに「おはよう〜」というメンションを入れたとします。その返事を「おはようございます!! QT @○○ おはよう〜」と返すイメージですね。自分のタイムラインにいる人の発言を拾って、何かひとこと付け加えて返事をするんです。
公式アカウントの中の人から返事が来れば、フォロワーさんは「読者を大切にしている」と思うはずです。だからメンションを飛ばしてから1日後に返事が来たとしてもうれしいと思うし、それをほかの人にも見てほしいと思ってRTするし、それを見たほかの人も「Biz.IDって面白いからフォローしよう」と思う――という、正のスパイラルを描けます。そんな方向にもっていくためにも、ニュースに敏感な人、つまりメディアの公式アカウントをたくさんフォローしてる人をどんどんフォローするといいですよ。
今回はここまで。来週までに次の4つの課題を実践してください。
- フォロワーからのメンションを大事にしよう!
- もっと他の公式アカウントと交流しよう!
- 一般ユーザーと絡むのがうまい公式アカウントを参考にしよう!
- Biz.IDに関心がありそうな人をどんどんフォローしよう!
Biz.IDの「目指せ! フォロワー1万人」という野望はかなうのか!?
フォロワー1万人まであと3239人、前回の記事公開から35フォロワー増(2014年6月23日時点)
根津実氏プロフィール
某IT企業代表取締役社長兼CEO。東京都出身。コンサルタント、ライターを兼業。Twitter黎明期からのユーザーで、数社のコンサルをこなす。ある企業のTwitterフォロワーを1500から2万に増やした実績あり。Twitterに留まらず、企業のSNSアカウントのトーン&マナーについてコンサルティングをする機会も多い。
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