スキャナーの第3勢力「オーバーヘッド型」3機種を徹底比較――設置スペース編:Biz.Hacks(1/5 ページ)
オーバーヘッド型スキャナ3機種を徹底比較する短期連載。今回は各製品の特徴をざっと紹介しつつ、各製品が必要とする設置スペースを比較する。
今回レビューするオーバーヘッド方式のスキャナ3製品。法人や文教向けの書画カメラとは異なる、個人向けの製品だ。左から、デスクショット(キングジム)、SnapLite(PFU)、ScanSnap SV600(PFU)
これまでの個人向けのスキャナといえば、フラットベッドスキャナとドキュメントスキャナが二大勢力だったが、新たに第3の勢力として台頭してきたのがオーバーヘッド型のスキャナだ。カメラを備えたアーム式の本体を持ち、デスク上に置いた書類に覆いかぶさるようにして読み取る。
オーバーヘッド方式の利点として、厚みがある書類の束なども解体せずにスキャンできること、またガラス面と接触しないので汚れたり傷みやすかったりする書類にも対応できることが挙げられる。本体の設置面積が最小限で済むことも、メリットの1つといっていいだろう。
現在市販されているオーバーヘッド型のスキャナは、アーム式の本体を持つことを除けば製品同士に共通項も少ないことから、並べて比較される機会があまりないのが現状だ。今回は、現在市販されているオーバーヘッド方式のスキャナのうち、発表から話題を集めた3製品をピックアップし、画質を中心に比較してみたい。
第1回は各製品の特徴をざっと紹介しつつ、それぞれが必要とする設置スペースを比較する。
まずは製品の特徴をおさらい
まずは今回のレビューで取り上げる3つの製品をざっと紹介する。
デスクショット(キングジム)
「デスクショット」は、デスク上に置けるUSBバスパワー駆動のスタンドスキャナだ。特徴は何といってもそのスリムさで、重量はわずか約185グラムしかない。本体の先端に800万画素相当のカメラを内蔵し、デスク上に置いた最大A4サイズまでの書類をPCで操作して取り込める。また、マーカーで囲ったエリアだけを取り込む機能も備える。Windows専用でMac OSには対応しない。
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