ケーススタディ:社内の衝突を解決する:たった15分で話がまとまる図解思考の会議(1/2 ページ)
最近、営業部と開発部の間がギクシャクしています。営業担当者が受注してきた案件が後から導入不可能なものだと発覚したり、無理なスケジュールで導入時に不具合を起こしたり……
集中連載「たった15分で話がまとまる図解思考の会議」について
この連載は書籍『たった15分で話がまとまる-図解思考の会議』(KADOKAWA中経出版BC)から抜粋、再編集したものです。
ベストセラー「図解思考」シリーズの最新作は「会議」! これからの生産性を左右するのは、ホワイトボード上で議論を見える化、少人数、短時間で集中して議論する新しいスタイル! あなたの会社とあなた自身の評価がグンと上がる最強のミーティング技術を身につけてみませんか?
前回は、課題解決型の議論を進めて行く上で「分ける技術」がいかに重要であるかを解説しました。今回は、具体的に課題を分類することで、問題点と思われる「根っ子」を掘り起こし、解決策を生み出すプロセスを実践してみます。
ケーススタディのお題は、どこの会社でもよくある部署間の対立です。以下のお題を読み、図解しながら解決方法を導き出すステップを1つずつ追っていきましょう。
最近、営業部と開発部の間がギクシャクしています。営業担当者が受注してきた案件が後から導入不可能なものだと発覚したり、無理なスケジュールで導入時に不具合を起こしたり、クライアントにも悪影響が出ています。あなたはプロダクトマネージャとして、うまく営業と開発陣が連携して顧客に対してスムーズに製品を導入でき、満足度を高めなければならないと思っていますが、どこから手をつけたらよいものか……
発生している問題をランダムに書き出してみる
- まず、大きめの付せんを用意し、1つの付せんに1つの問題を書き入れます。
- ホワイトボードに貼っていきます。似たような問題を書いた付せんは、近くに貼りましょう。
問題をつなげたり、グループ化したりする
- ある問題がほかの問題によって引き起こされているようであれば、「影響元」→「影響先」でつなげましょう。
- 表現が違うだけで基本的には類似の問題であれば、同じグループであることが分かるように線で囲みます。
- 完成したら、全体を見渡して問題の大元が何かを探ります。
- ポイントは個人の問題のせいにしないこと。組織の課題、仕組みの課題としてとらえることです。
それでは、実際にやってみましょう。
1:付せんに起こっている問題を記入する
起こっている問題を付せんに記入します。大きめの付せんを用意し、各付せんに1つだけ記入します。
2:付せんを並べて俯瞰(ふかん)する
付せんをホワイトボードに並べていきます。一度、全体を俯瞰(ふかん)してどのような問題が生じているのかを把握しましょう。
3:付せんを関連付ける
付せんをホワイトボードに並べていきます。このとき、付せんと付せんの間に因果関係があれば矢印で結びます。例えば、付せんに書いた事象が他の原因となっているような場合です。
4:同じ内容の付せんはグループ化
同じような内容のものはまとめて近くにおきます。線で囲んでグループと分かるようにします。囲んだ上にラベル(グループを総称する名前、例えば「トラブル」など)を付けるとさらに俯瞰(ふかん)してみたときに分かりやすいでしょう。グループにしたら、今後はそれらを1つの付せんとして扱います。
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