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うまいアイデアが浮かばないときのヒント集:たった15分で話がまとまる図解思考の会議(2/3 ページ)
さまざまな制約からすぐに実行可能な解決策が思い浮かばない場合もあるでしょう。今回は、そんなときに使いたいアイデアづくりのヒントをいくつか紹介します。
アイデアをいろんな視点からこねくり回す発想方法
アイデアにつまったときに、「チェックリスト」を使って問題や解決アイデアをこねくり回すという方法もあります。「こねくり回す」とはちょっとぞんざいな表現ですが、いわばリストの中から今まで思いつかなかった発想のヒントをもらって新しいアイデアを効率的に生み出すということです。ここではチェックリストの中でももっとも有名な「オズボーンのチェックリスト」を紹介します。
このチェックリストは、9つの質問に答えるかたちでアイデアのヒントを得るものになっています。
例えば、「他からアイデアが借りられないか?」という質問であれば、現在の問題解決のためにほかの分野や業界などでの解決方法をマネできないかということを考えるのです。実際に、これまで人類はこうもりからレーダーを発案し、蓮の葉からレインコートを編み出し、ガラガラヘビから熱探知ミサイルを開発してきました。
このように自然界に学ぶアニマトロニクスも応用の1つですし、トヨタのカイゼンをスターバックスが採用し、店舗内のオペレーションを効率化する試みなどは、他業界に学ぶという応用の1つです。
オズボーンのチェックリストには、このような9つのアイデアを生み出すためのヒントがあり、解決アイデアの発想に煮詰まったときに役に立ちます。問題点を把握し、そこから論理的な解決方法がポンポンでない場合は、こうしたチェックリストを試してみてはどうでしょう?
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