月曜朝の給湯室に不快な臭い――“ほんの一手間”でスッキリ:フニワラさんの庶務の知恵袋
月曜朝の給湯室、シンクからなんだかいや〜な臭いが……。こんな経験はありませんか? これはシンクに残った食べ物の腐敗によるもの。実はこの臭い、ちょっとした一手間で防げるんです。
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本記事は企業実務のコンテンツ「オフィスのトイレ環境を快適にする:オフィスのトイレ環境を快適にする」から一部抜粋・編集して掲載しています。
先日、働くママの座談会に参加したとき、こんなことを相談されました。
「月曜朝に出勤すると、いつも会社の給湯室が臭うんです。どこが一番臭うのかは分かっています。それはシンクの排水口なんです」
「休み中に排水トラップの中の水が抜けちゃったりするのかしら?」と聞くと、「いえ、いつもごみ受けのカゴにラーメンの残骸などが残っていたりするので、臭いの大元は、金曜の晩に残業した誰かの夜食の残りかすだと思うんですよね……」という答えが返ってきました
その残りかすはいわゆる「生ごみ」です。排水口のごみ受けに残されれば、誰もいない土日の間に腐敗してしまうのも道理です。でも同僚はそこまで配慮してくれない様子。
オフィスのキッチンであり、バックヤードであり、社員の憩いの場でもある「給湯室」。衛生的であるに越したことはありませんし、その必要もあるのですが、水場であるため、汚れやすい場所であることもまた確かです。さらにそこがオフィスであるがために、「家庭のキッチン(水場)」とは異なるタイプの汚れが付着します。
特に顕著なのは「土日(休日)を挟んで」しまうことによる「時間汚れ」というべきものです。家庭のキッチンは1年365日だいたい使われ続けますが、オフィスでは週に1〜2日は使用されない時間が生じます。この間に、腐敗したり、細菌が増えたりしやすいのです。
最後に帰る人のひと手間
そこでおすすめするのが、「次亜塩素酸ナトリウム水」をスプレーすることです。
次亜塩素酸ナトリウムは、いわゆる塩素の臭いがする「漂白剤」の成分です。希釈して台所用にしたスプレーが市販されていて、手軽に手に入りますので、給湯室に置いておき、利用した人は使用後「必ず」排水口周りにスプレーして帰るようお願いしましょう。
本当はごみ受けの生ごみまでさらっておいてほしいものですが、これだけでもかなり腐敗を抑え、細菌の繁殖を遅らせ、結果、悪臭を減らせます。
この「ひと手間」だけでも、オフィスのみなさんに周知し、協力してもらえるようにしたいですね。
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