できると信じる:ごくわずかな人しか実行していない成功の法則
「できると信じても、できないと信じても、どちらも正しい」――人生の質、行動や成果はすべて自分の信念で決まる。これは心強いと同時に、なかなか厳しい言葉でもある。だが信念についてみれば、これが本当であると理解できる。
連載「ごくわずかな人しか実行していない成功の法則」について
本連載は、ジム・ドノヴァン著、書籍『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部抜粋・編集しています。
「人生はこんなもんだ」と、どこかであきらめていませんか? 本書では、米国の人気講演家ジム・ドノヴァンが、実践的でシンプルな夢の見方とかなえ方を74章に渡って紹介しています。あなたも、本書を読むことによって、確実に夢をかなえることができます。
・自分で自分をほめる。
・完璧な人ではなく完璧な自分になる。
・自分を成功者と見なす。
・今、こう変ると決める。
・失敗など存在しないと考える
など、どこからでも読めてすぐに実行できる、74のシンプルなアイデアを紹介。
自分は状況を変えられると信じる
フォード自動車の創業者であるヘンリー・フォードはこう言った。
「できると信じても、できないと信じても、どちらも正しい」
人生の質、行動、成果は、すべて自分の信念で決まる。これは心強いと同時に、なかなか厳しい言葉でもある。だが信念について詳しく見ていけば、これが本当であると理解できるだろう。
もう何年も前、私はサーカスの舞台裏を訪ねるという、めったにできない素晴らしい経験をすることができた。自由に歩き回り、ライオンやトラ、キリンなどのサーカスの動物を間近に見られるのだ。
だが、象の前を通り過ぎたとき、私は何かがおかしいと思って立ち止まった。あんなに大きな動物なのに、前足にロープが結んであるだけなのである。鎖にもつながれていないし、檻もない。その気になればすぐに逃げ出せるはずなのに、象はそうしない。私はそばにいた調教師に、なぜこの巨大で美しい動物は、ただじっと突っ立っているだけで逃げようとしないのかきいてみた。
「ああ、それはね」と彼は言った。
「こいつらが子どものときから同じロープで縛ってるんですよ。まだ小さいからロープだけで十分なんですね。だから大きくなってからも、ロープがあれば逃げられないと思い込んでいるってわけです。小さいころからの習慣付けですね。逃げられないと思っているから、絶対逃げようとしないんです」
私は感心した。象はその気になればいつでも逃げることができるのに、逃げられないと思い込んでいるために、ずっとその場にとどまっている。
私たち人間も、この象と同じではないだろうか? かつて失敗しただけで絶対にできないと思い込み、その場で足踏みしてはいないだろうか。今ならできるようになっているかもしれないのに、尻込みしていないだろうか。できないという思い込みだけで、新しいことに挑戦するのを避けてはいないだろうか。さらに悪いことに、誰か他の人の思い込みのせいで、できないような気になってはいないだろうか。
成功への提案7
「自分にはできない」というのは単なる思い込みではないか、考えてみよう。
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