親切すぎ? UIが変わった「freee」で確定申告書を作成してみた:クラウド会計ソフトfreeeレビュー(1/4 ページ)
クラウド会計ソフトのfreeeが平成26年分の確定申告を前にユーザーインタフェースを変えてきた。果たして「確定申告ナビ」の使い勝手はどうだろうか?
早くも2015年になって1カ月が過ぎてしまった。個人事業主にとって2月といえば、確定申告に頭を悩ます時期だ。だが日々の入力作業が簡単になっていれば苦労は減るはず。そのためにクラウド会計ソフトの利用を考えてみる時期に来たのかもしれない。
今回は、クラウド会計ソフトの中でも人気の高い「freee」で確定申告の準備をしてみたい。まだ確定申告の準備を何もしていないという人や、クラウド会計ソフトを使っていない人に向け「freeeでの確定申告手順」がどのようなものなのか、ざっくりと流れをチェックしていこう。
2015年1月22日、freeeは確定申告に備えて新たな機能を追加した。その1つが個人事業主向けに「確定申告ナビ」の提供(参照リンク)。確定申告関連書類の作成をグラフィカルに、直感的に行えるようにする機能だ。
では、さっそくその新機能を使って確定申告をこなしてみよう。入力作業自体は1時間もかからずに完了する。もちろん「日々の入力が行われていれば」の話だが……。
ステップ1:まずは基本情報のチェック
1月22日以降にfreeeにログインすると、画面左下に「会計freee確定申告ナビ」が表示されていることに気が付く。申告書作成作業を4ステップに分けて入力を行う仕組みだ。実際に作業を進めてみると、かなり細かく指示が出る。とはいえ、そのほとんどはすでに設定済みないし入力済みのものばかりなので、「確認の意味を込めて再チェック」といった感じだ。
1-1は基本情報の入力。これらはfreee登録時に入力済みのはずだが、念のため、ここからチェックしてみよう。
1-2はサポート体制の紹介。読んだら「つぎへ」を押そう。
1-3では銀行の登録、1-4ではクレジットカードの登録を促される。これらもfreeeを利用している人ならば、すでに登録してあるはず。
freeeでは、CSV形式などで仕訳データを取り込める。他社会計ソフトからの乗り換えを行う場合は、ここで確認。以上でステップ1は終了だ。
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