整頓の“正しいコツ”を押さえよう:仕事効率アップのカギはかたづけにあり
片付けは、「まずモノを減らしてから」といいますが、減らしたにもかかわらず問題が解決しないときもあります。そんな場合に役立つ“整頓の正しいコツ”を伝授します。
月刊誌「企業実務」とは
「企業実務」は、経理・総務・人事部門の抱える課題を解決する月刊誌。仕事を進める上で必要な実務情報や具体的な処理の仕方を正確に、分かりやすく、タイムリーにお届けします。1962年の創刊以来、理論より実践を重んじ、“すぐに役立つ専門誌”として事務部門の業務を全面的にバックアップ。定期購読はこちら。
本記事は、企業実務のコンテンツ「仕事効率アップのカギは片づけにあり」から一部抜粋・編集して掲載しています。
使いやすいようにモノを配置する「整頓」では、モノが多いと作業が難しくなります。そこで、まずモノを減らしてから整頓をするわけですが、減らしたにもかかわらず問題が解決しないときもあります。
このような場合は、整頓の正しいコツを学ぶ必要があるでしょう。
整頓の目的は、(1)機能性を高める、(2)美観を高めるの2つです。(1)は必要なモノが必要なときにすぐ出し入れできる状態にすること、(2)は見栄えをよくすることです。
まず、オフィスの機能性を高める第一歩は、モノの置き場所を決めることです。「大体決まっています」という声が聞こえてきそうですが、「大体」では置き場所を決めたことにはなりません。定位置を徹底的に決めることが必要最低条件なのです。
置き場所を決める基準は使用頻度。よく使う物を近くに、あまり使わない物は遠くに配置する、というのが基本です。
理想は、「上から見てすべての物が一目で分かる状態」、つまり、モノをできる限り重ねず、縦置きを心がけることが、一動作で取り出せる状態を可能にします。
また、片づけでは、美観を高めることへの意識がとても大切です。美観は、その場の美しさだけに留まりません。オフィスの場合はもう1つ大きな意味を含んでいます。「美しさはより一層の美しさを呼び起こす」ということです。
美観を高めることは、オフィスの中に1つの美しく整ったスペースを生み出すことであり、そのスペースはさらに別の美しく整ったスペースを作り出すきっかけになります。正しい整頓でオフィスの機能性と美観を向上させることで、より快適で仕事がはかどる職場環境を手に入れることができるのです。
著者プロフィール:小松 易(こまつやすし)
日本初の片付け士。「“片付け”を通じて人生を変える」をコンセプトに、経営者や企業向けのコンサルティングや研修を行っている。著書にベストセラー『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(中経出版)ほか。スッキリ・ラボ
マンガ著者プロフィール:青木秀一(あおきしゅういち)
マンガ・プロダクション アウチ!代表。マンガ冊子、マンガパンフレット、マンガチラシなど紙・Web問わず広告・宣伝のためのマンガ企画・制作を行なっている。マンガプロダクション アウチ!
関連記事
- かたづけがうまくいかない隠れた理由
かたづけたつもりのデスク周りが、見渡したら実はモノの山が移動しただけだった……といった経験はありませんか? そうならないためには、「意識的に整頓をしない」のがコツ。整理したモノをしまう際、元の場所に戻すことで、あえて「整理」に徹底します。 - モノを減らしたことで得られるモノがある
なかなかかたづけが進まないときは、本当に「もったいない」のは何かを考えながら、モノを減らしていくのがポイントです。うまくモノを減らすことができれば、モノ・スペース・機会が有効に活用され、仕事の効率・能力アップにつながります。 - まず引き出しの中身を全部外に出してみよう
デスク周りのかたづけは、ステップに沿って進めるとより効果的です。まずは、すべてのモノを把握することから。その際、一度にデスク全体をかたづけようとするのではなく“引き出し1個だけ”などと、場所を絞り込むのもポイントです。 - 「忙しくてかたづけられない」ってホント?
書類や資料が山積みのデスクを前に、忙しいから……とつい、かたづけを先延ばしにしていませんか? その視点を変えて先延ばしをやめれば時間ができ、仕事の効率アップが図れるのです。そのコツをご紹介します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.