片づけが上手な人の財布は美しい:仕事効率アップのカギはかたづけにあり
財布は所有者の片づけ習慣の縮図です。財布がパンパンにふくれている人は、デスク周りや部屋の中も同じ状態であることが多いのです。片づけられないという人は、まずは財布の中身の整理整頓から取り組んでみましょう。
月刊誌「企業実務」とは
「企業実務」は、経理・総務・人事部門の抱える課題を解決する月刊誌。仕事を進める上で必要な実務情報や具体的な処理の仕方を正確に、分かりやすく、タイムリーにお届けします。1962年の創刊以来、理論より実践を重んじ、“すぐに役立つ専門誌”として事務部門の業務を全面的にバックアップ。定期購読はこちら。
本記事は、企業実務のコンテンツ「仕事効率アップのカギは片付けにあり」から一部抜粋・編集して掲載しています。
「片づける時間がない!」という人が、最初に取り組んだほうがよい出発点をご存じですか? それは財布の中身の整理整頓。財布がパンパンに膨れ上がっている人は、デスク周りや部屋の中も同じ状態であることが非常に多いのです。財布は所有者の片づけ習慣の縮図といえます。
財布をスッキリさせたい場合の対処法は、「リセット」と「習慣化」の片づけになります。
リセットとは、財布の中身をすべて出し分別して必要なものだけに減らし、モノの定位置を再設定する片づけです。
カード類は「過去1カ月間で使ったものと使わなかったもの」という基準で分別し、基準に該当するカードは「一軍」として財布に戻します。それ以外は、名刺サイズのカードケースなどに別途収納する(二軍)か、自宅に待機させる(三軍)か、処分(戦力外)します。
さらにキレイな財布を維持する習慣化のために、以前この連載で取り上げた「真逆の行動」を設定します。例えば、「帰宅後に財布からレシートを出して捨てる」などです。21日後に習慣化できたら、次の真逆の行動に挑戦します。「財布の整理→家計簿への記録」もよいでしょう。
また普段から、レシートを受け取るタイミングで内容を確認し、不要ならすぐ捨てるという「元を絶つ行動」をとれば、財布はより整理整頓できるはずです。
普段何気なくしている無意識の行動の「真逆」をすることで、新たな習慣を身につける――。財布の片づけが、いつしか仕事や生活を大きく変えるキッカケになると思います。
この連載は今回で最終回です。これまでなかなか片づけができなかった人も、まずは財布から始めてみませんか?
著者プロフィール:小松 易(こまつやすし)
日本初の片付け士。「“片付け”を通じて人生を変える」をコンセプトに、経営者や企業向けのコンサルティングや研修を行っている。著書にベストセラー『たった1分で人生が変わる片付けの習慣』(中経出版)ほか。スッキリ・ラボ
マンガ著者プロフィール:青木秀一(あおきしゅういち)
マンガ・プロダクション アウチ!代表。マンガ冊子、マンガパンフレット、マンガチラシなど紙・Web問わず広告・宣伝のためのマンガ企画・制作を行なっている。マンガプロダクション アウチ!
関連記事
- 不得意な行動は書き出して分析してみよう!
片づけが苦手な人に対しては「モノが溢れるまでのプロセスを紙に書き出してください」とお願いしています。こうすることで、無意識の行動が意識できて原因もつかめるからです。 - 「繁華街のようなデスク」になっていませんか?
ゴミゴミとした繁華街のような雰囲気のデスクではなく、機能していないアイテムを見直して「散らかせない雰囲気」に満ちた環境に変えていきましょう。 - 「タイミング」と「完了の状態」を意識しよう
片付けを継続するには2つのコツがあります。片付けを行う時刻を決めてリズムをつくり、完了の状態を明確にして達成感を得られれば、それが習慣化していきます。 - 「真逆の行動」を3週間続けてみる
片付けが苦手な人は、無意識に行っている自身の習慣に気付くことが大切です。資料を適当に積み重ねるのが習慣になっていたらすぐにファイリングするなど、真逆の行動を続けてみましょう。 - たまっていく書類を「捨てる基準」、教えます
デスク周りのかたづけは、いるモノといらないモノに分け、いらないモノを手放すことが基本。とはいえ、いざ書類やモノを前にすると、「まだ使えるな……」と迷ってしまうことも。そんなときは「使うか、使わないか」で考えてみましょう。 - まず引き出しの中身を全部外に出してみよう
デスク周りのかたづけは、ステップに沿って進めるとより効果的です。まずは、すべてのモノを把握することから。その際、一度にデスク全体をかたづけようとするのではなく“引き出し1個だけ”などと、場所を絞り込むのもポイントです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.