インタービジョン,ストリーミング広告サービスの配信実験を開始

ソニーがストリーミングコンテンツに広告映像を挿入するサービスを開発。グループ会社のインタービジョンがCATVインターネットサービス加入者を対象に,このサービスの配信実験開始を発表した。

【国内記事】 2001年8月1日更新

 ソニーグループの広告会社,インタービジョンは8月1日,インターネット広告映像配信サービス「PaSaTa」の配信実験開始を発表した。

 PaSaTaはストリーミング技術を使った広告配信サービス。インターネット上でストリーミング配信される映像コンテンツに,テレビのコマーシャルと同じように,広告映像が挿入される。ただテレビのコマーシャルと違うのは,視聴者の興味・嗜好に合わせた広告が選択的に挿入されていく点だ。広告主,コンテンツホルダー,視聴者それぞれの登録情報に基づいてマッチングを行い,適切な広告映像を配信するという。

 インタービジョンは,AIIが提携しているケーブルテレビ局のインターネット接続サービス加入世帯を対象に,8月1日,このサービスの配信実験を開始した。AIIは,ソニー,東急電鉄,東急ケーブルテレビジョン(現イッツ・コミュニケーションズ)の3社の戦略的提携の下で設立されたCATVインターネット会社。

 コンテンツホルダー/コンテンツ配信事業者は,PaSaTaの広告挿入サービスを受ける場合,コンテンツの中に,広告挿入ポイントを指定しておく。これら指定されたポイントに,PaSaTaの広告サーバから,視聴者の嗜好に合わせた広告映像が挿入される(視聴者は,趣味・嗜好情報を事前に登録しておくことになる)。広告主は,露出数に応じた課金制で広告料金を支払う。

 今回の広告映像配信実験には,コンテンツホルダーとして,アサヒニュースター,インプレスTV,コンピュータ・チャンネル,SPORTS-i ESPN,日経CNBCなどが参加。実験参加広告主には,アートネイチャー,アサヒ飲料,キリンビール,サントリー,資生堂,積水ハウス,ソーテック,大和証券グループなどが名を連ねている。

 PaSaTaは,今後のブロードバンド接続世帯の増加を見込んで,ソニーのインターネット研究所がビジネスモデルと技術の開発にあたったという。

 映像再生技術として現時点でサポートされているのはRealPlayerのみ。インタービジョンでは,Windows Media Playerについても対応を検討するとしているが,現時点で対応時期は未定。

 PaSaTaの配信実験は9月28日まで行われる。同社では実験期間のフィードバックをもとに,正式なサービス開始時期を決めたいとしている。

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[ITmedia]

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