ウワサの“街角無線インターネット”を見てきました〜前編MIS(モバイルインターネットサービス)の実証実験が,三軒茶屋の一部地域でいよいよ開始される。早速,現場に行ってみたのだが……?
MIS(モバイルインターネットサービス)の実証実験が,三軒茶屋の一部地域でいよいよ開始された。MISは,有線ブロードネットワークス,ルート,ラウンドキューブの3社が6月に設立した企画会社。IEEE 802.11bベースの無線LAN技術を使い,屋内はもちろん,屋外でも定額制の常時接続を可能にする“街角無線インターネット”サービスを年内にも展開する。 実証実験は,渋谷と三軒茶屋の2カ所で行われる。およそ300の基地局を設置し,最終的には1万人以上の一般モニターを募集する予定だ。第1回の一般モニター募集は7月15日に締め切られ,ドライバCD-ROMを含むモニターキットも発送済み。モニターは,PCカードTypeIIスロットを装備したWindows 98 SE/MeのPCさえあれば,街角無線インターネットを体験できる。 届いたキットを開けてみると,内容はドライバCD-ROMに無線LANカード,そして設定が書かれた紙が1枚というシンプルなものだった。インストール方法などの説明は,CD-ROMケース内の冊子に記されている。IPアドレスなどの設定を手入力する必要があるが,説明書の通りに進めれば,迷う部分はないだろう。なお,同社ではWindows 2000やMac OSなどに向けたドライバの提供も予定しているが,現時点では公開されていない。
MISによると,試験サービスではまず,三軒茶屋のスーパー「セイフー」近辺と「ヤマザキデイリーストア」周辺に各1台ずつの基地局を設置したという。早速,その使い勝手を検証すべく,現地に赴いたのだが,結果からいうと,今回は接続できなかった。
タスクトレイのアイコンは基地局の存在を示している。しかし,スキャンをかけても一向にリンクしないのだ。しばらく悩んだ後で同社に問い合わせてみると,なんと一般モニター試験の開始は10日金曜日に変更されたとのこと。試験サービスに遅延やトラブルは付き物とはいえ,できれば早めに報せて欲しかった。 今回は残念な結果に終わったが,MISでは今週末にも駅前の商店街に複数の基地局を配置し,本格的に試験サービスを展開するという。IPモビリティ技術を使ったハンドオーバー性能や,ダイナミックな鍵交換によるセキュリティ(ユーザー認証)が特徴のサービスだけに,単局よりも複数の基地局が近接する環境のほうがメリットも分かりやすい。当サイトでは,近日中に続報を掲載する予定だ。
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