特別企画：韓国ブロードバンド事情

【国内記事】

2001年8月10日更新

　飛行機ならわずか2時間。日本人にとって一番身近な外国である韓国では，ブロードバンドが急速に浸透しつつある。日本では，7月末にようやくADSLの契約数が40万を超えたのに対して（8月9日の記事を参照），韓国では6月中に350万契約を突破，年内には400万に届きそうな勢いだ。CATVインターネットユーザーなどを合わせた，いわゆる「ブロードバンドユーザー」は，2001年中に750万〜800万世帯に達する見込み。ダイヤルアップを含む「インターネットユーザー」という区切りなら，2001年中に2200万人を超えるという。この数字は，韓国全人口の半数にあたる。

　3年前にはダイヤルアップ接続が当たり前だったという韓国が，この2年間で何故ここまで躍進できたのだろうか？　現地取材に基づいて，日本よりも数年先を行くといわれる韓国のブロードバンド事情をレポートする。韓国の動向は，今後の日本市場を占う材料になるはずだ。

わずか2年で爆発したADSL需要

韓国で短期間にブロードバンド市場が拡大したのはなぜか？　それは，官民一体となったIT推進の風潮，通信各社がしのぎを削る競争，そして大都市中心の住宅事情にありそうだ。

“宝くじ付き”ADSL？　過酷な事業者間競争

玄関のドア，アパートの郵便受け，電柱……韓国では，いたるところにブロードバンドサービスの広告チラシが貼り付けられている。内容をみると，日本では考えられないような付加サービスの数々が。しかし，不思議なことに回線速度だけは分からないのだった。

PC房激戦地を歩く

韓国式インターネットカフェといえば「PC房」（ぴーしーばん）。ソウル市内ならいたる所に存在し，その多くは24時間営業，そして常に利用者が絶えない。ブロードバンドインフラが各家庭に浸透している韓国にあって，何故人々はインターネットのために外出するのか？

通訳兼案内人：金（キム）さんのワンポイント韓国語講座

韓国の言葉は，基本的な文法が日本語ととてもよく似ています。今回は，ビジネス韓国語会話の第1回。簡単な自己紹介に挑戦してみましょう。

語学力ゼロ：編集者Sのワンポイント韓国語講座

数少ない私の韓国語ボキャブラリーの中から，とても役に立ったものをいくつか紹介しましょう。今回は特別に「困った編」「買い物編」の2本立て！

　なお，今回の韓国取材では，麗澤大学のKim Su Dong氏とそのご家族・ご友人の方々に大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

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