Streaming Now!〜流れをつかめ!
第4回:街に広がるブロードバンドとストリーミングの微妙な関係2〜ホテル編(2/2)

じゃあ,ストリーミングってつまんないの?

 こうして,いろいろなところで無理矢理ストリーミング鑑賞しようとすると(そんなことをするほうが間違っているのはよくわかっている,もちろん),「ストリーミングの多くって,たいした情報じゃないんじゃないか?」ということばかり考えてしまう。

 だが,これはストリーミングという技術が悪いわけではない。コンテンツの問題なのだ。目的がはっきりしてないコンテンツばかりだから? ……否。目的を持ったしっかりしたコンテンツよりも,「24時間,うちの犬を中継」みたいなもののほうが,何故か利用価値があったりするというのは,意外な発見であった。

 このあたり,非常にバランスが難しいのだが,必要な情報はテキストや音声で間に合ってしまうし,それを外出先でまで,わざわざ動画で見たいとは思わないものである。ということは,やはり,ストリーミングは家の中でじっくり見るものなのか? そうなってくると,今後の展開が予想される「携帯電話を使ったストリーミング」というのも,あまり期待できないのではないか?

 うーむ。これを打破するものは何か? いろいろと考えてみたのだが,私はビデオメール,ビデオチャットのようなサービスではないかと思うのだ。あくまでも個人が自分のPCに向き合って見て時間をつぶすとしたら,そういったものしか,今のところは考えられない。

 ただ,これも,ビデオメールなりを作成する側が簡単にできるような環境が整えば,の話である。そうじゃないと,誰もそんな面倒な映像を発信したりはしない。だから,そういった映像や音声の発信のサービスが充実してくれないと,少なくとも「モバイル・ストリーミング」は成り立たないように思える。

 うーむ。やはり,どの角度から見ても,ストリーミングはまだまだ敷居が高い技術なのである。何とかしたいものである。

執筆後記

 余談になるが,私が6月,米国に出張した際,初めの宿泊地はロングビーチのCourtyard LongBeachで,1日10ドル近く払って常時接続環境を満喫していた。次の宿泊地はサンノゼのH.H氏の家で,ここもDSL環境でAirPort(AirMac)が走っており,快適であった。

 次の宿泊地はシカゴのHoliday Innであったが,ここには常時接続環境ではなかった。が,取材に行ったイベント会場でAirPortが走っていたので,できるだけ会場で粘ってインターネットにアクセスしていた。

 ホテルでは,これまで常時接続であっただけに,なるべくこまめに繋ごうと思ったのだが……これが失敗であった……。「1回の通話料が1.5ドルだかと高いけれども,長時間使える」というタイプだったのだ……。いやー,とんだ出費になってしまった……。皆さんも気をつけましょう。

 あ,それから,ロイネットホテル仙台が常時接続環境であったのに気をよくした私は,先日,ロイネットホテル札幌に宿泊したが,なんとそこは,まだ常時接続環境ではなかった……。皆さん,きちんと確認してからホテルを予約しましょう。

 ホテルなどの常時接続環境は,MacWIREなどでおなじみの飯嶋さんのページが非常に参考になる。

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[姉歯康ITmedia]

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