Excite@Homeの不振,「支障ない」とアットホーム

米Excite@Homeの窮状について,アットホームジャパンの廣瀬禎彦社長は,「広告収入に過剰な期待をかけたため」と分析している。

【国内記事】 2001年8月30日更新

 米Excite@Homeの窮状が取りざたされる中,アットホームジャパンの廣瀬禎彦社長は,「当面は影響ない」という見方を示した。これは,8月30日に行われた記者会見の席で明らかにしたもの。同氏は,Excite@Homeの今後の方向性によると前置きしながら,サービスに関しては「日本にすべて持ってきているので日常運用に支障はない」と話している。

 CATVサービスプロバイダのExcite@Homeは,資金難から事業の存続が危ぶまれているが,株式のおよそ3割をExcite@Homeが保有し,サービスの多くを輸入してきたアットホームだけに,国内の業界関係者にも影響を指摘する声が多い。廣瀬社長は「ほかの出資者には潤沢な資金がある。たとえ(Excite@Homeが)資本を引き上げるようなことになっても問題はない」とこれを否定した。

 一方,Excite@Home不振について廣瀬氏は,「広告収入に過剰な期待をかけたため」と分析する。価格競争の激しい接続事業を補うため,コンテンツ事業に注力しているのはアットホームジャパンも同じだ。しかし,「米国のドットコムクラッシュは,米Yahoo!に代表される広告モデルに大打撃を与えた。広告モデルは流動的で不安定だが,われわれはコンテンツ収入そのものに注目している」(廣瀬氏)と違いを強調している。

 アットホームジャパンは,Excite@Home,住友商事,ジュピターテレコムの共同出資により,1999年に設立された。

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[芹澤隆徳,ITmedia]

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