動き出したNTT-BB,29日より試行サービスを提供フレッツユーザーを対象とした本格的なコンテンツ配信サービスが来年4月に開始される。これに先立ちNTT-BBは,東京・大阪で試行サービスを行い,10万人規模のユーザーを集める方針。
エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ(NTT-BB)は,11月29日よりフレッツ・ユーザーを対象としたコンテンツ配信の試行サービスを開始する。新たに命名されたサービスブランド名は「BROBA」(ブローバ)。来春の本格サービス提供に先立ち,東京と大阪で映像コミュニケーションや動画コンテンツを無料で提供するという。
NTT-BBは,NTTのブロードバンド戦略を担う100%子会社だ。コンテンツ配信プラットフォームの整備と運営を目的として,今年6月に設立された(6月29日の記事を参照)。同社は,CDNと課金/代金回収代行システムを構築し,コンテンツの加工支援やセキュアコントロールといった仕組みとともにコンテンツプロバイダーに提供する。
約200の無料タイトルを用意試行サービスは,本格サービスに向けたプレセールスという位置付けだ。当該地域の「フレッツ・ADSL」「Bフレッツ」ユーザーは,申し込むだけで利用できる。また,加入者の中から1000人のモニターを募り,映像コミュニケーションサービスで使用するカメラやマイクを無償貸与するという。 配信するコンテンツは,34社のパートナーが提供する約200の無料タイトル。エンターテイメント(映画など),ライフ(旅行など),ラーニング(教育),およびビジネス(ハイテク情報など)という4つのジャンルが用意される。パートナーリストには,エイベックスネットワークやBMGファンハウスといったレコード会社をはじめ,スカイパーフェクト・コミュニケーションズ,日本ヘラルド映画など大手メディア企業が名を連ねた。
最大6Mbpsの動画を配信動画配信のビットレートは384K/768K/1.5Mbpsの3種類。本格サービスでは,これに2M/4M/6Mbpsが加わる予定だ。また,NTT-BBによると,本サービス開始時のコンテンツパートナーは100社以上になるという。課金方法には,ペイ・パー・ビューの定額課金から従量課金など複数の方法が用意され,コンテンツプロバイダーが任意に選択する。 ユーザーは,クレジットカードや請求書,電話料金との一括請求といった支払い方法を選択できる。視聴料は,サービスによって異なるが,このほかに月額400〜500円程度の基本料金が必要だ。 「4月には全国47都道府県で一斉にサービスを開始する。それまでに(試行サービスで)10万人程度の利用者が集まると見込んでいる」(NTT-BB)。 また同社では,TVへの出力を前提としたホームゲートウェイへの対応や,NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」への配信も検討中。「市場動向を勘案し,本格サービス開始後に提供する予定だ」と話している。 試行サービスの申込み受付は11月29日木曜日の正午より。申込み先は下記の通りだ。モニターの応募も同じ受付サイトで受け付ける。
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