攻勢に出る有線ブロード,法人向けパッケージとIP電話サービスを発表有線ブロードネットワークスは,新メニュー「BROAD-GATE02」と,IP電話サービス「GATE CALL」を発表した。個人ユーザー向けに投入する予定のSTBや集合住宅向けの新サービスも同時に公表し,まさに“全方位展開”といった趣だ。
有線ブロードネットワークスは2月5日,IP電話サービス「GATE CALL」と法人向けの新メニュー「BROAD-GATE02」を発表した。また,個人ユーザー向けに投入する予定のSTB(セットトップボックス)や集合住宅向けの新サービスも公表し,まさに“全方位展開”といった趣。まだ普及ペースの遅いFTTHだが,サービスの高付加価値化で後押しする。
BROAD-GATE02は,国内に約67万社あるといわれる30人未満の企業をターゲットにしたもの。拠点(事業所)の数でいえば約204万カ所に上るが,同社によると,これらのオフィスのうち,インターネット接続環境が整っているのは2001年時点で5割程度だという(同社予測)。「近い将来,普及率は85%まで上がると予想している。プラス100万件の市場は魅力的だ」(同社の宇野康秀社長)。この市場に対して,「光ならでは」の付加価値サービスを展開するのが新サービスの狙い。 「光ならでは」とは,単なる帯域幅の広さにとどまらない。ポイントは,同社のサービスが上り/下り対称であること。個人ユーザー向けのサービスであれば,データを受信する下り方向が高速であればいいが,法人ユーザーにとっては上りも重要だ。例えば,データセンターのディスクスペースをレンタルして,ファイルサーバを外に出せば,専任のサーバ管理者を置けない小規模事業者にとって大きなメリットになる。これらをパッケージ化して導入の壁を低くしたのが,今回の新サービスだ。 BROAD-GATE02では,有線のネットワークを通じてデータのバックアップやファイル共有サービス「GATE DISC」などを提供する。ファイル共有やコラボレーションウェアは,「USEN-NET」のアクセスポイントを利用して,ダイヤルアップ接続も可能だ。
このほか,オプションとしてメールサーバやWebサーバ,あるいはオリジナルビジネスコンテンツのホスティングにも対応。また,TV会議システムや自社ドメインの取得サービスなども順次追加していく考えだ。
法人市場に注力する理由有線ブロードは,昨年のサービス開始直前まで,上下非対称のメニューを検討していた。近い将来,双方向のコミュニケーションで上り方向も重要になるとの予測から対称型を選択したわけだが,単一のインフラで法人需要を開拓できるという点で,この選択は正しかったと言える。 前のページ | 1/2 | 次のページ [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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