回線速度は56Kbpsで十分同ゲームはアナログ回線に接続して楽しめるほか,ADSLやISDN,FTTH,多くのCATVインターネットに対応する見込み。ブロードバンドルーターを使っている場合,特定のTCP・UDPポートを使用できるように設定する必要がある(詳細はFFXIのサイト参照)。ADSLは「基本的に問題ない」(スクウェア)ほか,CATVインターネットに関しては,「日本全国,CATV事業者の仕様が異なるので,担当者がひとつひとつ調査している。ただ,概ね問題ないようだ」(田中氏)という。 やはり,高速な回線のほうが望ましいのかと気になるところだが「サーバの負荷の問題と,あまり敷居を高くしたくないという配慮から,56Kbpps以上の通信データは使わない」(石井氏)。 田中氏によれば,「通信でやりとりする情報は,たとえば各キャラクターの座標(画面上での位置)の移動などだが,リアルタイムではなく一定周期ごとに送信するなどしてデータ量を減らしている」。そこからさらに暗号化して圧縮しており,特に高速な回線は必要ないという。 広帯域を利用しても動作がなめらかになる程度で,ゲームの本質的な面白さはそう変わらないとした。
ヒットしなくてはならない事情実はファイナルファンタジーをオンライン化するのには,制作サイドが“ゲームとしておもしろいと感じた”という以外にも,それなりの事情がある。 「少し前までは,パッケージソフトでヒット作といえば,ミリオンセラーになるのが常だった。しかし今では,50万本売れれば大ヒットと呼ばれる」(田中氏)。ゲーム業界全体の売上が,減少しているという。 一方で,制作コストはどんどん上がる傾向にある。こうした状況を打破するためにも,新しい市場としてオンラインゲームをヒットさせる必要があるわけだ。 FFXIがペイするラインは,初年度に17〜20万ユーザーを獲得すること。その上で,毎月のサーバ接続料により持続的に収益を上げたいという。田中氏は「イベントを追加したり,ラストのボスより強いボスモンスターを複数用意したりして,今後数年間,できればずっと遊び続けられる仕組みにしたい」と,その狙いを話した。
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