NTT東，電話回線の光化情報をWebで試験提供

NTT東日本は，同社サイトの情報公開ページで電話回線の光化情報を公開した。

【国内記事】

2002年4月4日更新

　NTT東日本は，同社サイトの情報公開ページで電話回線の光化情報を公開した。電話番号を入力するだけで，NTT収容局から自宅までの間が光化されているかどうかを確認できる。

　この情報サイトは，DSL事業者向けに試験提供されているもの。電話番号を入力し，検索をかけると，「光化されている回線」「その他の回線」を判別できる。

　「光化されている回線」と表示された場合は，電話回線がき線点まで光化されている，πシステムに収容されてる，あるいはユーザービル（マンションなど）内まで光化されているケースだ。この3つのケースでは，同じ経路にメタル線が残っている場合を除いて，ADSLを利用することは難しい。

　なお，πシステムとは，光ファイバーとメタル線を組み合わせた加入者系アクセスシステムのことで，ここでは電柱などに設置されている光／電気信号の変換装置を指している。NTT東西地域会社は，FTTHまでのつなぎとして，πシステムの導入を進めていた。

　一方，「その他の回線」と表示されたときは，ユーザー宅までがメタルケーブルあるいは，他事業社の収容ビルにつながっていることになる。前者の場合は，基本的にADSLの利用が可能だ。

　NTT東日本によると，このシステムは「もともとDSL事業者向けに有料サービスとして提供することを検討していたもの」。現在は試験提供という形で公開されているが，あくまでも事業者向けのため，今後，一般ユーザーは利用できなくなる可能性もある。「本格稼働後の提供方法は，現在検討中だ」（同社）。

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