「蓄積配信」でコンテンツ試聴はより便利になる?アルファブリッジは,ブロードバンドコンテンツを“蓄積配信”するソリューションのデモを行った。9〜10月の商用化を目指す。
5月8日に開催された「NEC e-Trend Conference & Fair」で,“蓄積自動配信ソリューション”と銘打ったデモンストレーションに目をひかれた。デモを実施したのはアルファブリッジだ。 蓄積自動配信ソリューションは,ユーザーの設定した時刻に動画コンテンツを自動ダウンロード・蓄積するというもの。「外出中や,就寝中などに時間をかけてダウンロードしておいて,好きな時間に試聴できる」(アルファブリッジ)。2月から試験サービスを実施しており,9〜10月頃の商用化を目指している。
手順は?ユーザーはまず,アルファブリッジのサイトから専用のソフトウェアをダウンロードする。その上で,ソフトウェアに“対応”したコンテンツを提供しているコンテンツプロバイダ(CP)のサイトにアクセスする。 試験サービス時には,毎日新聞,講談社,イーブック,パルコなどのCPが参加しており,本サービスでも「すでに複数社が,採用の意志を示している」(同社)。 対応コンテンツをソフトウェアに登録し,時刻を設定しておけば,ソフトウェアが設定した時刻にCPのサーバにダウンロード要求を行う仕組みだ。空いた時間に自動ダウンロードすることで,少々容量の大きいファイルでもダウンロードが苦にならないという。
専用ソフトは,ユーザーPCに常駐する。写真で赤い●が付いたコンテンツは,“新着映像あり”だ
ソフトウェアは,設定した時刻にCPのサーバにダウンロード要求を行う
HTMLファイルと同期して,各種動画を再生できる 「ストリーミングで動画を見ると,バッファリングに時間をとられて,クリックしてすぐ視聴できない。早送り,巻き戻しにしても,その都度バッファリングを行うのは面倒に感じるものだ。だがダウンロードなら,それがない」。 ソフトウェアは,PCのHDD領域を事前に確保する。「1コンテンツを登録するごとに,200Mバイトを割り当てるといった使い方を想定している」。HDD領域がコンテンツで一杯になると,古いものから順に新しいものに書き換えられる。
サービスの発想が新しいアルファブリッジは,「技術的にはそれほど目新しいものではないかもしれないが,サービスの発想が新しい」と話す。 「ソフトウェアにHDD領域を管理させることで,古いコンテンツは自動的に消されていく。CPは著作権上,ダウンロードということに気を使うものだが,このやり方なら納得してもらえるようだ」。コンテンツは,著作権保護技術「Windows Media Rights Manager」により,一定の時間が経過すると視聴不可能にもできる。 アルファブリッジでは,ユーザーから料金をとるのでなく,CPを対象に課金を行う予定だ。「全ユーザーがダウンロードしたコンテンツの総量に応じて,20Gバイトならいくら,といった料金の設定を考えている」。また,CPには別途,ユーザーの試聴情報や注文情報なども提供できるという。
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