ニュース 2002年5月20日 00:17 AM 更新

MSなど、「ブロードバンドスクールコンソーシアム」設立

マイクロソフトなど18社は、公立学校での高速ネットワーク利用促進を支援するコンソーシアムを設立した

 5月20日、マイクロソフトなど18社は公立の小・中・高等学校でのブロードバンド利用促進を支援する、「ブロードバンドスクールコンソーシアム」を設立した。協力を望む自治体に対し、機器の提供・販売、コンサルティングなどを行う。政府の提唱する「e-Japan重点計画」実現に向けた活動の一環。


マイクロソフトの阿多親市社長

 具体的な活動内容は、ブロードバンドスクール構想の紹介、対応するコンテンツの研究開発、教育研修プログラムの提供など。コンソーシアムにはNECなどのハードウェアメーカーや、シマンテックなどソフト関連企業、学習研究社などコンテンツ開発企業なども参加しており、それぞれ得意とする分野についてコンサルティング業務も行う。

 4月から、岡山県の「市立西小学校」「市立芳明小学校」の2校で、ハードウェアを導入して実証実験が進められている。同県ではすでに「岡山情報ハイウェイ」(記事参照)によってブロードバンド環境を整えており、可動式ラックに収納したラップトップPCを移動することで、各教室で無線LANを利用したブロードバンド授業が進められているという。


発表会場で示された、校内でのPC利用の様子。可動式ラックにはカギがかけられるようになっており、各教室にPCを移動できる。「PC教室などに生徒が移動して授業を行うのでなく、普通の教室で1人1台を割り当てる環境にしたかった」(マイクロソフト)

 今後は、発表に興味を持ち、対応する予算を確保した自治体に対して積極的に協力を行う予定。コンソーシアムとして具体的な達成目標はないものの、活動を続けることで情報化社会を推進していきたい考えだ。

 「単なる地域貢献活動ではないが、完全にビジネスベースでやる事業でもない。考え方としては、その中間ぐらいだ」(マイクロソフト)。阿多社長は、教育の情報化、人材の育成という2点で、e-Japan構想に役立ちたいと話した。

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▼ ブロードバンドスクールコンソーシアムのサイト

[杉浦正武, ITmedia]

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