ニュース 2002年7月30日 08:43 PM 更新

平成電電も12Mbps ADSL、その名は「電光石火」

平成電電は、最大12MbpsのADSL事業に乗り出すと発表した。ADSL回線使用料は、年会費として1万5000円。月額に換算すると1250円で、業界では最高水準の安さとなる

 第一種通信事業者である平成電電は7月30日、最大12MbpsのADSLサービス「電光石火」を提供すると発表した。ADSL回線使用料は、年会費として1万5000円。月額に換算すると1250円で、業界では最高水準の安さとなる。

 ほかに、初期費用が3000円、ルータモデムのレンタル費が月額700円。別途、ISP接続料が必要となるが、初年度は無料にする方針だ。対応プロバイダは、順次公開される予定。なお、同社が運営する無料プロバイダ「FREECOM」を利用すれば、2年目もISP料金はかからない。


平成電電の佐藤賢治代表取締役。「年内に30万契約目指す」

 サービスでは「C.x」と「S=1/2」(えすいこーるにぶんのいち)と呼ばれる技術(記事参照)を利用し、下り最大12Mbps(上り1Mbps)の通信速度と、NTT局舎から7キロまでのサービスエリアを実現する。

 ADSLチップには、米GlobespanVirata製のものを採用した。ただし、「もう一社とも交渉しており、複数社のものが混在する状況もあり得る」(平成電電)という。


ルータモデムは、沖電気製だ(写真は発表資料より抜粋)。認証方式としてPPPoE、PAP/CHAPに対応している

 なお、平成電電はすでに8MbpsのADSL接続サービスも発表しており(記事参照)、現在「8月15日から大阪で、11局の体勢でサービスを開始する」(平成電電)。今回発表した「電光石火」は、このサービスと併売、との位置付けになる。

9月にサービス開始、11月末に増速

 同社は8月から無料試験サービスを開始する。その後、9月より最大10Mbpsでサービスをスタートし、11月末に最大12Mbpsに増速する予定だ。この間、10月末にはNTT局舎から7キロまでをサービスエリアとするロングリーチサービスを開始する。

 9月の段階でのサービス提供エリアは、35都道府県325局になる見込み。年内に全国展開し、計1000局を開局する予定だという。エリア展開の詳細は、随時同社ホームページ上で公開される。

 8月1日に「電光石火」専用ページ(現在は準備中)で先行予約の申し込みを受け付ける。9月以降は、申し込み用紙でのサービス加入も可能。支払い方法はクレジットカードのみで、UC、DC、VISA、マスターが対応している。10月からは、口座引き落としにも対応する見込みだ。

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[杉浦正武, ITmedia]

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