ニュース 2002年8月2日 00:06 AM 更新

ブロードバンドで放送を――「BBケーブルTV」続報

Yahoo! BB回線を利用した有線放送が、9月に開始される。サービスの構成や、利用者宅に設置されるSTBなどについて、より詳細な情報をお届けしよう

 Yahoo! BBが繰り出す次のアプリケーションは、「放送」だった。

 7月24日、ソフトバンクグループであるクラビットの子会社、ブロードメディア・ティービー企画が、電気通信役務利用放送法に基づく有線放送事業者として、登録された(記事参照)。9月から、Yahoo! BBユーザーに向けた有線役務利用放送「BBケーブルTV(仮称)」を行う。このサービスの内容について、クラビットの事業開発部、伊藤康之部長に聞いた。


クラビットの伊藤氏

 伊藤氏は、「有線放送の話が出たのは1年ほど前から」と話す。「その頃、総務省から電気通信役務利用放送法という新しい法律ができると聞いた。自前でインフラを持たずとも放送事業を行えるというので、新しい形態の放送が行えるのではと考え、登録申請を行った」(同)。

 ブロードメディア・ティービー企画は、有線役務利用放送の登録事業者第一号となっている。

自宅にSTBを設置して、テレビで視聴

 サービスでは、自宅に専用STBを設置して、テレビから番組を視聴する。番組の内容は明らかにされていないが、当初はニュース、ドラマ、スポーツといったジャンルで、13チャネルが用意される。

 番組はまず、供給会社から専用線を経由して、ブロードメディア・ティービー企画の放送センターに非圧縮で送信される。センターではこれをデジタル圧縮した上で、スクランブルを行い、視聴制御をかける。

 ブロードバンドを利用するのはここからだ。BBケーブルTVでは、ビー・ビー・テクノロジー及びヤフーが提供するYahoo! BBバックボーンを利用して、ネットワーク経由で番組を配信する。

 番組はNTT局舎から宅内まで伝送され、ADSLモデム−ハブと経由して、STBに届く。モデムは既存のものを利用可能で、接続に利用するハブや無線LAN製品などは後日、推奨機器が発表される予定だ。NTT局舎から宅内までの間は、相応の速度でリンクアップしている必要があると思われるが、具体的な数字は明らかにされていない。「低速でリンクしているユーザーには、残念ながらサービスを提供できないケースもある」(伊藤氏)。


専用STBは、Samsung製。HDDは搭載していないという。「ソフトウェアのバージョンアップがあるだろうが、外観はこのかたちと考えてもらっていい」(伊藤氏)

接続部には、LANポートが見える。ほかにS端子も用意されている

メール、双方向機能はなく「テレビ」として

 番組を視聴する際は、基本的にケーブルテレビのような形態を考えればいいようだ。テレビをつけるとラストビュー(前回見ていたチャネル)が立ち上がり、リモコンで切り替える。

 各番組は月額2500円を払うことで視聴できるが、これとは別料金で、VoD(ビデオ・オン・デマンド)のコンテンツも用意される。コンテンツは局側のサーバに保存されており、“早送り”や“巻き戻し”が可能だ。

 STBには、eメール機能や、“視聴者がボタンを押して、クイズに参加できる”――といった双方向機能は付いていない。「実際、家族全員が触れるテレビでメールをやりとりするというのはどうも……(笑)。双方向機能については、ユーザーが慣れてきたら、局側からファームウェアバージョンアップを行って対応させてもいい」(伊藤氏)。

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[杉浦正武, ITmedia]

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