ニュース 2002年10月23日 11:43 PM 更新

PCi、XScaleベースのブロードバンドゲートウェイを開発

プラネックスコミュニケーションズは、IDFの展示会場で「FTTH対応ブロードバンド・ゲートウェイ」を参考出品している。インテルのIXP(Internet eXchange Processor)がブロードバンドルータに与える影響とは?

 インテルのXScaleテクノロジがブロードバンドルータの分野に進出を始めた。「Intel Developer Forum Fall 2002」(IDF)の展示会場では、プラネックスコミュニケーションズ(以下、PCi)が「FTTH対応ブロードバンド・ゲートウェイ」を参考出品。年内にも出荷を開始するという。


「製品化時には一回り小さくなる」という基板。無線LANカードを挿入するPCカードスロットを2つ備え、IEEE 802.11a/bの両方を同時に使用することができる。6つあるイーサネットポートは、左からWAN側ポート、DMZ専用ポート、LAN側ポート×4

 「IXP425」は、インテルのIXP(Internet eXchange Processor)製品ラインのローエンドに位置する、宅内機器向けネットワークプロセッサだ(2月の記事を参照)。StrongARMベースのXScaleコアは、266〜533MHzで動作。USBや低速シリアルインタフェースを搭載するほか、IPSecのハードウェア処理が可能で、暗号化通信時でもフルに100Mbpsのスループットを実現するという。

速度低下が少ない

 PCiのプロトタイプに搭載されているIXP425は、もっともクロック周波数の低い266MHzバージョンだ。それでも、SmartBits測定値で約100Mbps、FTP転送で94Mbpsを叩き出すという。実際のWebアクセスとは条件が異なるものの、現在のFTTH環境では必要十分な数字といえる。

 また、速いCPUはパケットフィルタリングやIPマスカレードの処理を高速化する。プラネックスコミュニケーションズ技術部開発課の望月忍氏によると、IXP425では「ファイアウォールやNATを動かしても、速度低下が少ないのが特徴」という。PPPoEの使用もスループットを落とす要因になるが、それも「誤差の範囲でしかない」。

 「これまで、ブロードバンドルータを開発する際には、“いかにスループットを向上させるか”ということを念頭においてチューニングを施していた。しかし今回は、“いかにスループットを落とさずにチューニングできるか”が問題だった」(望月氏)。

 PCiの新ルータでは、ホームユースを意識しつつ、ビジネスにも利用できる機能が多分に盛り込まれる。ステートフル・インスペクション対応のパケットフィルタリングやPPPoEのマルチセッション対応はもちろん、DoS攻撃検知機能、専用ポート付きのDMZなどをサポート。また、2つのPCカードスロットに無線LANカードを挿入してIEEE 802.11a/b両用のデュアル無線アクセスポイントにすることも可能だ。その際、IEEE 802.1x/EAPを利用することもできる。

 ただし、VPNだけは、発売に間に合わないもようだ。前述のように、IXPシリーズはIPSecのハードウェア処理をサポートしているものの、ソフトウェアの実装が遅れているため。「インテルは2003年の早い時期に対応するとしている。来年第2四半期には(製品に)実装できるだろう」

 価格は、ブロードバンドルータとしては少し高めになりそうだ。「マーケティングにもよるが、ターゲットはFTTHを利用しているヘビーユーザーや企業。価格帯としては、3〜6万円となる見込みだ」。

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▼ プラネックスコミュニケーションズ

[芹澤隆徳, ITmedia]

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