ニュース	2003年1月14日　08:46 PM 更新

Broadband Weekly Top10（1月5日〜11日）
ラスベガスの夜は更けて……

「2003 International CES」取材のためにラスベガスへ行った。今回は、全館イーサネットポート付きにホテルを予約し、無線LANアクセスポイントと国際ローミング対応携帯電話という秘密兵器を携えて、万全の通信環境を作り上げる！　はずだった

Broadband Weekly Top10 1月5日〜1月11日
1位	“これがホームサーバだ”と銘打つiBOXサーバとは？
2位	ハード戦略でYahoo! を追撃？　NTTの新ブランドPC
3位	＠niftyフォンがやってきた
4位	Yahoo! BB、169万回線に
5位	ホットスポットで万馬券はとれるか？
6位	無線LANはステルスが素敵？
7位	ラグナロクオンライン、「パッケージ版」発売
8位	「宮澤正明写真館」でボリュームUPキャンペーン
9位	年末企画：「IP電話」ゆく年くる年　〜ISPに聞く
10位	FF XIで「不正利用プレイヤー」1000人以上を処分

　「2003 International CES」取材のためにラスベガスへ行った。海外取材も久しぶりなら、ラスベガスも御無沙汰。考えてみれば、1998年のCOMDEX以来だから、実に5年ぶりだ。

　当時と比べると、通信環境はずいぶん変わった。前回は、ダイヤルアップしかインターネットに接続する手段がなかったが、今回のホテルは全館イーサネットポート＆Web端末付き。そこに小型の無線LANアクセスポイントを持ち込んで、会社や自宅と変わらない環境を（勝手に）作り上げた。うーむ。快適、快適。

　そしてもう1つ、今回は秘密兵器がある。それがJフォンの国際ローミング対応携帯電話「V.series 66」（モトローラ製）だ。まだ出荷量が少ないため、入手は非常に困難なこの端末。モバイル編集部の某氏が、師走の東京を文字通り走り回って入手してくれたもので、「とりあえず、試してみて」と言うので遠慮なく借りることにした。

　黄金色に輝く小柄な端末は、デジカメと一緒に首に下げても疲れない。モノクロ液晶画面は日本製ケータイに比べるとチープだが、必要にして十分な機能性がある。そして何より、「海外で使える携帯電話を持つ」ことが、なんとなくブルジョア（死語？）っぽくて嬉しい。

　自慢してみたい気分も手伝い、現地にいく知り合いには、事前に番号を教えまくった。しかし、後でこれをモーレツに後悔することになる。

　ラスベガスに到着し、いざ携帯を使おうとしても、つながらないのだ。周波数帯は北米向けに設定した。ネットワークのサーチも完了しているのに、V66の液晶画面には「Emergency Only」という冷たいメッセージが。つまり、緊急番号以外は使えないらしい。

　説明書を読み返しても、ほかに設定する場所は見つからない。メッセンジャーでモバイル編集部に泣きついたが分からない。現地で一緒になった某ケータイ系ライターさんに訪ねても首をひねるばかり……。

　仕方なく、Jフォンの有料サポートに電話したところ、「米国は東海岸からローミング対応を進めており、西海岸は1月下旬になる」とのこと。おーまいがー。

　説明書にはおおざっぱなエリアマップしか掲載されていなかったから、そこはかとない不安はあったのだが、やはり事前に細かいチェックをしておくべきだった。かくして、モトローラ製の黄金色に輝く携帯電話は、そのACアダプタとともに単なる荷物に成り下がったのである。

　番号を教えてしまった皆さん、ごめんなさい。Jフォンのサポートの方、電話口で文句言ってすみません。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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