リビング＋：特集

2003/01/27 23:59:00 更新

特集：で、ブロードバンドで何ができるの？(1)
動画コンテンツを楽しもう (2/2)

スポーツ中継：バラエティに富んだラインアップ

　スポーツについても、ライブ配信、オンデマンド放送が、数多くのジャンルにわたって行われている。ポイントはやはり、「テレビでやっていないコンテンツが見られる」という点に尽きるだろう。

　例えば、毎日放送のサイトでは阪神タイガースの試合、RKB毎日放送ではダイエーホークスの試合が、それぞれストリーミングで配信されている。「いつもジャイアンツの試合しかねーよ！」と怒らず、これでひいきのチームを応援してください。

　また、オートレースの生中継など、テレビではあまり馴染みのない競技も楽しむことができる。ほかに、ゴルフをテーマにしたサイトでは、動画を使ってレッスンしてくれるところも存在する。これは「eラーニング」の分野ということもできる。

　ついでに説明すると、多くのeラーニングサイトは、「通信教育講座の一部のコンテンツとして、ネットも用意している」というスタンスのものが多い。eラーニングもかぶるが、プロのポイント解説を繰り返し見られるというのは素晴らしいことだ。

ゴルフダイジェスト・オンラインの動画ページ。オリジナル・ビデオの映像などが楽しめる

そのほかのオススメサイト

• ブロードバンドライバルズ

通信販売：試聴＆すぐに注文！

　テレビで放送されている、いわゆる「テレフォンショッピング」のWeb版がある。考えようによっては、これ以上、ネットに向いているコンテンツはないかもしれない。見たものをすぐにネットで注文できる。これは、テレビもデジタル化が進めば同じような形態が主流になるのであろう。

“通信販売”を広い意味でとらえるなら、DVDの販売ペ−ジのために内容の一部をストリーミングで見せたり、テレビの有料放送の内容をストリーミングで見せるといったものもある。そこで気に入ったらすぐに購入できるわけだ。

　最も人気があるのが、楽曲のダウンロード販売だろう。楽曲を購入してハードディスクにダウンロードする。これをあとで自分の好きな曲だけでリストを作成し、専用プレイヤーで聞いたり、携帯電話で楽しんだりできる。ここまで「パーソナルに楽しむ」時代がきたものだと、感じさせられる。

　こういった楽曲のデータには、多くの場合、様々な著作権保護機能がついている。専用プレイヤーを必要とする場合も多いということを知っておこう。

楽天市場のTVショッピングページでは、好きな時間に商品映像を楽しめる

そのほかのオススメサイト

• レーベルゲート
• @MUSIC

オンライン放送局：無名コンテンツを発掘する楽しみ

　ストリーミングはテレビと比べてどこがいいのか？　これを配信側の論理で考えると、何と言っても「配信のための設備投資がそれほどかからない」ことにつきる。つまり、配信する手段を持たないアマチュア・セミプロにとっては、格好のメディアなのである。当然、そういう人々の活動を支援するサイトもいくつか存在する。映画・テレビといった表舞台に登場していなくても、すばらしいコンテンツを制作している人達は存在する。そういったコンテンツを楽しむというのもまたヨシ。

　また、プロ中のプロがネットだけのために作品を提供しているというbmwfilms.comのような例もある。さらに、インプレスTVのように、主にIT系にフォーカスしたオリジナル番組を提供するところもある。表現者にとっても、ネットは自由な空間なのだ。

Cafe Creatorsでは、クリエイターが作った作品を掲載している。コンテンツは今のところすべて無料

そのほかのオススメサイト

• shockwave.com
• Bmwfilms International
• impress TV
• itv24.com

定点観測系：自然コンテンツで「癒し」効果？

　ここまではどちらかというと、ある時間の中で何らかのものを「番組」として放送するものを紹介してきたが、ひたすらある場所の映像を流しっ放しにするというタイプの放送もある。いわゆる定点観測カメラだ。

　動物の様子を一日中流したり、自然の移り変わりを写したり、月食をライブ中継したり。仕事中に画面上にあっても邪魔にはならない。「癒し系」コンテンツとしてブックマークしておくのはいかが？

NATURE NETWORK JAPANのサイトは、「インパク NTTデータ パビリオン」のアーカイブ版だ

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番組受信の注意点 　このようなストリーミング放送は、たいていの場合、Real Media、Windows Media、QuickTimeのいずれかの方式で配信されており、それぞれにおいて再生プレーヤが必要となる。どのサイトでどのプレーヤが必要かというのは、アイコンなどで表示されており、各プレーヤのダウンロードサイトへのリンクなども張られている。残念なことにWindowsでしか見られないコンテンツもかなり存在するので、まずは各サイトの注意書きをじっくりと読んでからトライしてほしい。 　また、どのプレーヤを使う場合でも、できるだけ最新のバージョンのものを活用したほうが、いい結果を得られることが多い。できるだけ、新しいもので試そう。「どの方式がいい」ということは一概には言えないが、一般的には「新しいコーデックを使ったものがきれい」である。1月29日からはWindows Media 9を活用したコンテンツも登場するので（記事参照）、その映像の美しさを確かめてみるというのもいいだろう。

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[姉歯康，ITmedia]

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