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2003/04/04 20:42:00 更新 |
ROBODEX 2003
ロボットの正しい作り方
いっぱいロボットを見たら、今度は欲しくなるのが人情というもの。そこで今回は、世のロボット愛好家必見のお得な情報を「ROBODEX 2003」会場からお届けしよう
ロボットに何をしてもらいたい?
ロボットを作る前に、まずはっきりとした目的意識を持つことが重要だ。ロボットは、目的によって体型や能力もさまざま。汎用的なヒューマノイドにするべきか、それともバーチカルな用途に適した形態を選ぶか。悩んだら、エプソンブースに行こう。
「ムッシュIIP」。ギネスブックに「世界最小のロボット」として掲載された「ムッシュ」の後継機。超薄型超音波モーターと低消費電力Bluetoothモジュールを採用
エプソンブースには、子ども達のアイドル「ムッシュIIP」がいる。そして裏手には「ムッシュになにをしてもらいたい?」というテーマで子ども達が描いた「ムッシュ夢ボード」があるのだ。
日本の将来を担う子どもたちは、ロボットに何をしてほしいのか?
なになに? 「いっしょにしかられてほしい」……。
紙から始めるヒューマノイド作り
ヒューマノイドを作るなら、まず紙から始めるといい。産業技術総合研究所&川田工業ブースでは、「HRP-2」のペーパークラフトがもらえる。出渕裕氏デザインによるカッコイイヒューマノイドを自分の手で組み立てよう。
ペーパークラフト。工作キットはこれでキマリ!
ただし数量には限りがあるので、できれば子ども達に譲っていただきたい。その代わり、産業技術総合研究所サイトの「Dream Lab」に行けば、ペーパークラフトのPDFがダウンロードできる。
さらに同サイトには、TVチャンピオンの殿堂入りペーパークラフト王、大熊光男氏による「ペーパークラフト上級テクニック」も用意されている。HRP-2を可動式にする方法を図面入りで分かりやすく解説している。必見だ。
ちっこい「ER-1」の作り方
本物のロボットが作りたくなったら、ノートPCを頭脳にした本格派ロボット「ER-1」がお勧め。秋葉原でも組み立てキットが手に入る。
「ER-1」。グリッパーアームがあれば、冷蔵庫からビールを持ってくることもできる
でも、まだまだ高価だし、説明書は英語だから読めない……。
そんなアナタに朗報だ。バンダイロボット研究所は、5月からインターネットを通じたER-1の「モニター販売」を開始する。PDFによる日本語版説明書が付属するほか、お値段も「ぶっちゃけた話、利益はありません」(同社)とか。
通常、秋葉原の店頭でER-1を買うと、本体だけで10万円程度はする。だがバンダイのモニター販売なら「ER-1本体」に、便利な「グリッパーアーム」(オプションの腕。高枝切りばさみに似ている)、さらに「赤外線センサー」までお付けして10万円ポッキリ。
これ1台で、「画像による物体のハンドリングや赤外線センサーによる障害物回避など、幅広いロボット工学の実験が簡単にできます」(同社資料より)。数量は40セットご用意しました。
また、本体だけなら7万8000円(10台限定)と、これまたお買い得。さらに別売の「ER-1拡張キット」(2万円、40台限定)には、改造のためのフレームやジョイント、車輪などがセットになっている。拡張キットを使えば、バンダイブースにあった“mini ER-1”も製作できるらしい。
ミニノート「VAIO U」を搭載したER-1。かわいい?
では、実際にmini ER-1を製作したバンダイ戦略開発室のデピュティゼネラルマネージャー、シニアエキスパートの芳賀義典氏に作り方を聞いてみよう。
「フレーム類はER-1本体と拡張キットだけでまかなえます。ただ問題は、標準サイズのバッテリーが使えないため、“工夫”が必要なこと。あと、VAIO UはCrusoeモデルだとCPUパワーに若干不足を感じるので、新型の超低電圧版Celeronモデルが適しているでしょう」。
ちなみに、展示機にはミニバイクのバッテリーを流用しているそうだ。腕に自信のある方は是非!
ギブミー“青汁”
ロボット作りに熱中しすぎて、食事といえばコンビニ弁当ばかり。そんな栄養の偏ったIT戦士たちに朗報だ。
「ROBODEX 2003」の会場出口では、運が良ければ「ファンケル青汁ストレート」(冷凍タイプ)がもらえる。しかも一週間分をまるごとプレゼントだ。ファンケルさんは太っ腹。これで体内環境を改善して、明日もコンビニ弁当でがんばろう。
ストレートタイプ。水で割ったりしたら“風味”を損ねるので一気にいくべし
なお、ROBODEXの会場は、一度出ると中には戻れない仕組みになっているので、欲張りな方は注意してほしい。
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Dream Lab
バンダイロボット研究所
[芹澤隆徳,ITmedia]